金属系サイディングの塗装方法

目次

新素材、金属系サイディング

新素材、金属系サイディング

古くから金属製の外壁材と言えばトタンが主流でした。しかし近年、トタンは古くなった家屋の修繕や、小屋などの外壁としての利用が多く、新築の外壁材として採用されることはほとんどありませんでした。
そんな中、新たな素材としてガルバリウム鋼板の外壁材が流通し始め、再び金属系の外壁、いわゆる金属系サイディングの戸建てが増えつつあります。今回はそんなガルバリウム鋼板の金属系サイディングを中心に、塗装やメンテナンスについてご紹介いたします。

金属系サイディングの特長

金属系サイディングの代表的素材、ガルバリウム鋼板とは、トタン表面の主成分であった亜鉛にアルミニウムなどを加えて耐久性を高めた素材です。厚みもトタンのような1mm以下の薄い板状ではなく、住宅外壁としての性能を高めるため15mm前後のものが主流となっています。さらに表面に塗膜の層を設けることで、金属系サイディングは耐久性を向上させています。
広く普及している窯業系サイディングと比べると、金属の持つスタイリッシュなデザイン性、2つの層を組み合わせることで生まれる高い耐久性などが主なメリットとなっています。

金属系サイディングでも塗装は必要です

トタンやガルバリウムは、金属の劣化の原因となる錆を防止し耐久性を高めるため、表面にメッキ加工を施しています。しかし、住宅外壁は常に外気にさらされているため、傷や汚れから守る意味でも表面の塗装は必要不可欠です。塗料は下地の種類に関わらず、劣化が発生するため塗り替えは必要になってきます。
金属系サイディングは高耐久との認識から、メンテナンスや塗料の塗り替えが不要と誤解を招きがちですが、長く快適な住環境を保つためにも、外壁の塗り替えは必要です。

塗装の目安

他の外壁材と同じく、金属系サイディングでも以下のサインが出ると塗り替えを検討する時期にあたります。

  • チョーキング
  • 色あせ
  • カビ・藻の発生
  • 外壁の錆、大きな傷
  • 塗膜の剥がれ、膨れ

窯業系サイディングでは目安となるシーリングの劣化については、金属系サイディングでは構造上確認しづらいことがあります。シーリングを確認いただく場合は、見やすい構造になっている窓や扉の接続部分を確認ください。シーリングが分からない場合は、表面の状況を見て判断してください。

金属系サイディングの塗装工程

金属系サイディングの塗装工程

窯業系サイディングなどと同じように、金属系サイディングも塗装についてはほぼ同じ施工工程になります。

施工工程

  1. 外壁の状態や補修が必要な箇所を確認します。
  2. 足場を設置します。
  3. 表面の古い塗料や汚れを高圧洗浄で洗い落とします。
  4. 錆や傷などを落とすケレンを行います。
  5. また変形やサイディング自体の剥がれなどがあれば補正を施します。
  6. 雨樋やシャッターボックスなど外壁の付帯物を養生します。
  7. 下塗りをおこないます。
  8. 中塗り、上塗りを行います。

金属系サイディングの塗装で特徴的な工程はケレン作業です。金属のサイディング表面に深い傷や錆が見られた場合は重点的に、それ以外の部分も古い塗料を落とし塗料の付着を良くするためケレンを行います。

金属系サイディングにおすすめの塗料の種類

フッ素塗料

耐用年数

10~14年

代表的な塗料

日本ペイント ファインフッソ、エスケー化研 弾性セラタイトF、関西ペイント アレスアクアフッソⅡ

耐久性の高い金属系サイディングには耐用年数の長い塗料との相性がいいです。フッ素塗料もそのひとつで、10年を超えて耐えうる塗料が、金属系サイディングを保護してくれます。
金属系サイディングを出荷する際に塗布する塗料でも一部のメーカーや商品でフッ素塗料が採用されております。

無機塗料

耐用年数

15~20年

代表的な塗料

日本ペイント アプラウドシェラスターNEO

長期間の耐用年数のある無機塗料も、金属系サイディングにはおすすめの塗料です。光沢の保持率も長く続き、金属の美しさをお楽しみいただけます。ただし、無機塗料は各社からのバリエーションが少なく、金属系サイディングへの塗装実績は少ないのが現状です。
今後対応商品が増えていくことは期待できますが、現時点では他の塗料と比べ付加価値などの選択肢は多くはありません。

ラジカル制御形塗料

耐用年数

12~15年

代表的な塗料

日本ペイント パーフェクトトップ、エスケー化研 エスケープレミアムシリコン

高機能シリコン塗料であるラジカル制御形塗料も、金属系サイディングにおすすめの塗料です。長年培われてきた様々な機能性も選択することができるので、金属系サイディングに新たな付加価値を加えることもできます。中でも光沢や結露防止などは、金属系サイディングの特性をより引き出してくれる相性のいい機能です。
今の外観をより美しく、より機能的にされたい方には是非ラジカル制御形塗料がおすすめです。

その他耐用年数が比較的短いシリコン塗料、ウレタン塗料も金属系サイディングへの塗装は可能です。ご家族のライフプランや目的に合わせてお選びください。

金属系サイディングを長く利用いただく ために

金属系サイディングは耐久性の高い塗料ですが、それは適切なメンテナンスを施すことで得られます。
多くの金属系サイディングのメーカーでは、以下のメンテナンスを推奨しています。

外壁のクリーニング

外壁に付着した汚れを落とすため、定期的なクリーニングが推奨されています。

  • 海岸地帯:年4回
  • 工業地帯:年3回
  • 市街地:年2回
  • 田園地帯:年1回

金属の錆や劣化を進める原因となる塩分や工場・排ガスに含まれる成分が比較的多いエリアは、クリーニング頻度が多くなります。クリーニングと言っても外壁を水で洗い流すだけですので専門的な知識や器具は不要です。
クリーニングの際は、以下の事項を守ってください。

強い刺激となる器具や洗剤は使わない

外壁に強い力を加えると塗料やメッキ部分を貫通し、金属系サイディング本体にも傷がつく恐れがあります。一度傷がつくとそこから錆が発生する原因にもなりかねません。 特に金ダワシや先の固いブラシ、研磨剤等を含んだスポンジなどは避け、柔らかいスポンジや布を使用してください。
またクレンザーや酸性、アルカリ性洗剤、シンナーなどの有機溶剤は塗膜を痛める原因となるので使用しないでください。洗剤を使用されたい場合は、中性洗剤を薄めて使用し、十分な水で洗い流してください。

高圧洗浄機の水圧に注意してください

高圧洗浄機は外壁クリーニングでも非常に使い勝手の良い器具ですが、水圧には十分注意してください。水圧が高すぎると、サイディングの接続部分の破損や思わぬ事故に繋がります。
高圧洗浄機は水圧を徐々に上げていき、必要最低限の水圧でご利用ください。一部金属系サイディングでは、高圧洗浄の使用を控えるようアナウンスされている商品もございます。確認の上、適正な使用を心がけてください。

金属系サイディングに傷を見つけたら

金属系サイディングの天敵と言えるのが表面に発生する傷です。特に荷物を持って出入りすることの多い玄関や勝手口、通路幅の狭くなっている犬走りなどではひっかき傷などが発生しがちです。
傷を見つけたら早めの処置をしてあげることで、劣化を食い止めることができます。

補修方法

  1. 傷まわりの汚れを取り除きます。油分などの汚れが見られる場合は中性洗剤で洗い落として下さい。錆が発生している場合は紙やすりで錆を落としてあげてください。
  2. 十分に乾燥させてあげます。水分が残っていると補修後に錆が発生する可能性があります。雨の日はできる限り補修は避けるようにしてください。
  3. 補修材で該当箇所をメンテナンスします。

凹みが発生したら

金属のサイディングとは言え、強い衝撃があるとサイディングに凹みや生じることがあります。比較的小規模で周囲にひずみが出ていない場合は、外壁塗装と合わせて補修することで対応するのがおすすめです。
しかし大きな凹みやサイディング同士の継ぎ目に隙間が生じている場合は、早急な対応が必要です。大きさに応じて補修やサイディングの張替えを行ってください。

さくら外壁塗装店では、金属系サイディングの塗装も承っております。そろそろ外壁に痛みが出てきたなと感じたらお早めにご連絡ください。お客様のご希望に応じた外壁塗装プランをご案内いたします。

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