外壁塗装の助成金・補助金の申請方法
目次

外壁塗装に地方自治体からの助成金・補助金が使える場合があるのはご存知でしょうか。全ての自治体に制度があるわけではありませんが、もしお住まいの地域で助成金・補助金制度が定められていたら、活用しない手はありません。ただし、受給には条件や手続きが必要になりますので、事前にしっかりと情報収集しておくことが大切です。
ここでは助成金・補助金の基礎知識と受け取るまでの流れについてご説明いたします。外壁塗装を始める前に、参考にしていただければ幸いです。
助成金と補助金の違い
外壁塗装における助成金と補助金は、どちらも工事を実施したあとに後払いで給付されます。国や自治体から支給され、返済の必要はありません。助成金は定められた条件を満たしていれば原則誰でも受け取ることができ、補助金は受給する際に審査を通過しなければならないという違いがあります。ただし、自治体によっては助成金でも、応募者多数の場合は抽選が行われることがあります。
どのような助成金・補助金があるのか
全ての自治体で助成金・補助金がもらえるわけではありません。制度のない自治体もありますので、まずはお住まいの地域の自治体のホームページなどを確認してみましょう。
また、自治体によって助成金・補助金を実施する目的が異なります。いくつか例をご紹介します。
(例にあげている自治体の制度は2020年4月16日現在の情報です。最新情報は各自治体にお問い合わせください。)
地域内の住環境の向上や地域経済の活性化を目的とする場合
リフォーム助成(補助)事業として、バリアフリー工事や耐震化工事など様々なリフォームが対象になっています。対象工事に外壁塗装も入っているケースがありますので、自治体が公開している要項をチェックしましょう。こういった場合、使用する塗料の指定はないことがほとんどですが、自治体内の施工業者に発注する必要があります。
例:
事前申込受付期間:
令和2年4月15日(水)~令和3年1月29日(金)申込方法:
工事を始める前に事前申込書と必要書類を提出工事完了後1ヶ月以内に助成申請書と必要書類を提出
上限金額:
20万円申請期間:
予算がなくなり次第終了工事完了後、令和3年3月31日までに完了報告の提出が必要
申込方法:
着工前(2週間程度)に必要書類を産業課窓口に提出上限金額:
10万円改修工事費補助金
申請期間:
年度内に工事完了できる時期まで受付け(年間40件予定)申込方法:
必要書類を提出市からの補助金交付決定通知を受けてから着工
上限金額:
10万円受付期間:
令和2年4月1日から令和3年3月18日(予定戸数に達した時点で、申請受付を終了する場合あり)
申込方法:
必要書類を住宅整備課 に提出上限金額:
5万円(中心市街地活性化基本計画事業区域内の住宅は、10万円)
募集期間:
令和2年4月10日から令和3年3月31日(予算範囲内で受付)申込方法:
着工前に、必要書類を提出上限金額:
10万円(新婚世帯、子育て世帯は20万円)申請期間:
平成28年度から令和3年度の6年間申込方法:
着工前に必要書類を提出上限金額:
100万円(補助対象額と補助基準額のいずれか少ない額)申請期間:
令和2年4月1日から予算がなくなるまで申込方法:
着工前に、必要書類を提出上限金額:
15万円申請期間:
令和2年4月1日~予算終了まで(先着順)令和3年3月29日(月)までに工事完了実績報告書を提出
申込方法:
必要書類を市役所に提出上限金額:
20万円(子育て世帯は30万円)申込受付期間:
令和 2 年 4 月 1 日(水)より受付上限に達するまで。申込方法:
着工前に必要書類を窓口に提出上限金額:
20万円地球温暖化やヒートアイランド対策として制度を定めている場合
この場合は、遮熱塗料や断熱塗料を使用することが条件の1つにされています。遮熱塗料や断熱塗料には夏場の室内温度の上昇を抑える効果があるためです。冷房の稼働時間の減少、また設定温度も通常より高めにすることが可能になり、夏季の電気使用量削減ひいてはCO₂の排出量削減につながります。
例:
申請期間:
予算がなくなり次第終了交付決定から3ヶ月以内に工事完了報告書と必要書類を提出
(申請年度の最終開庁日までに審査を受ける必要あり)
申込方法:
着工前(工事完了予定日の概ね3ヵ月前から申請可)に申請書類を提出
上限金額:
15万円申請期間:
2020年4月1日(水)~2021年2月26日(金)2021年3月19日(金)までに完了報告が必要
申込方法:
着工前に申請書と必要書類を区役所窓口に提出上限金額:
30万円申請期間:
令和2年4月10日( 金 )から令和3年3月15日( 月 )(予算がなくなり次第終了)
令和3年3月26日( 金 )までに工事完了と実績報告書を提出
申込方法:
工事契約・着工前に必要書類を窓口に提出工事完了後、1ヵ月を目途に実績報告(期限:令和3年3月15日)
上限金額:
50万円申請期間:
令和2年4月1日(水 )~令和3年2月26日( 金 )(先着順・予算がなくなり次第終了)
申請日から令和3年3月25日( 木 )までに工事完了と
必要書類を窓口に提出
申込方法:
着工一ヵ月前に必要書類を環境政策課に提出上限金額:
10万円申請期間:
令和2年4月1日(水)~ 令和3年3月31日(水)(先着順かつ予算範囲内で受付)
申込方法:
必要書類を窓口に提出上限金額:
10万円(子育て世帯は20万円)申請期間:
令和2年4月1日(水)から(予算がなくなり次第終了)申込方法:
必要書類を窓口に提出上限金額:
市補助分は15万円、県補助分は12万円遮熱塗料の一例としては日本ペイントのサーモアイSiやクールタイトSiなど、断熱塗料には日進産業のガイナがあります。
ただし、遮熱塗料・断熱塗料であれば好きなものを使ってもいいというわけではなく、自治体ごとに要件を定めていますので(日射反射率の測定値が近赤外値で40%以上、明度が60以上のものなど)、お住まいの地域の制度に準じた塗料を使用しなければなりません。条件を満たした塗料はどれか、塗装業者に相談してみましょう。
定住人口を増やす支援事業の一環
親世帯と子世帯の同居・近居を支援する目的で補助金制度を設けている自治体もあります。自治体によって細かい差異はありますが、大まかには親世帯または子世帯が転入し、新たに同居または近居するためのリフォーム工事全般が対象となります。増築・改築や内装工事ののほかに、外壁・屋根・雨樋の塗装や修繕が含まれる場合があります。
例:
申請期間:
令和2年6月1日(月)~令和3年3月24日(水)申込方法:
申請書と必要書類を住宅課に提出上限金額:
20万円住宅リフォーム補助金
申請期間:
令和2年4月1日(水)~令和3年3月15日(月)申込方法:
申請書類と必要書類を揃え、建築課窓口に事前相談上限金額:
25万円申請期間:
令和2年4月1日から令和3年2月5日(予算範囲内で受付)令和3年2月26日までに完了届を提出
申込方法:
申請書類と添付書類を窓口に提出対象となる工事内容については、申請前に相談が必要
上限金額:
8万円(新増改築補助)補助金
申請期間:
新築・増改築工事の契約を始める前に申請申込方法:
必要書類を市役所政策企画課に提出上限金額:
初年度は30万円(市内業者が施工した場合は50万円)、第2・3年度は30万円
申請受付:
令和2年4月1日(水曜日)から予算の範囲内申込方法:
必要書類を和歌山市役所子育て支援課に提出上限金額:
10万円自治体によっては外壁塗装を助成金・補助金給付の対象工事に含めていませんので、注意が必要です。
上限金額は自治体によって異なりますが、10万円~20万円が相場になっています。
助成金・補助金制度の探し方
お住まいの地域に外壁塗装の助成金や補助金制度があるかどうか知りたい場合、どのようにして調べたら良いのでしょうか。主な方法は2つあります。
住んでいる自治体のホームページを確認する
申請期間や必要書類、注意事項等も記載されていますので、必ずチェックしましょう。
支援制度検索サイトを活用する
申請期間や必要書類、注意事項等も記載されていますので、必ずチェックしましょう。
自治体のホームページからうまく見つけられない…という方におすすめなのが、「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」です。全国の地方公共団体が実施している住宅リフォーム支援制度を検索できますので、お住まいの市区町村に制度があるか手軽に調べられます。
こちらのサイトでは「支援分類」「支援方法」「都道府県」を選択することで絞り込みができます。助成金・補助金の目的にあたるのが、「支援分類」です。例えば、「地球温暖化やヒートアイランド対策として制度を定めている場合」は省エネルギー化、「定住人口を増やす支援事業の一環」の場合は同居対応に分類されることになります。
「支援方法」は補助が該当します。
ただし、こちらのサイトは常に最新の情報が掲載されているわけではありません。最終的には自治体のホームページの確認が必要です。
助成金・補助金がもらえる条件
各自治体が定める制度によってもらえる条件は異なりますので、申請する前にしっかりと確認しておきましょう。以下は条件として提示される一例です。
申請受付期間内で、工事着工前に申請すること
助成金・補助金を受け取るためには、事前申請が必要です。申請受付期間と工事完了期限が異なる場合もありますので、申請日の締切を間違わないように注意しましょう。
また、自治体は予算組みをして助成金・補助金制度を整えています。予算がなくなれば受付が終了になってしまう可能性があります。したがって受付期間内でも余裕をもって早めに申請することをおすすめします。
税金を滞納なくきちんと支払っていること
住民税など税金を滞納していると受け取ることができません。万が一滞納している場合は、その分を支払えば受給できます。
助成または補助を受ける回数が制限内であること
外壁塗装の助成金・補助金を受けられる回数に制限がある場合があります(例:1申請者あたり1回まで、以前に助成を受けた住宅は不可など)。自治体によって規定が異なりますので、事前によく確認しておきましょう。
申請に必要な書類
助成金・補助金を受け取るためには定められた書類を提出する必要があります。
自治体によって異なりますが、下記に一例を挙げます。
- 自治体指定の申請書(ホームページよりダウンロード、または窓口での配布)
- 建物所有者等の確認できる書類(建物の登記簿謄本など)
- 塗装工事の見積書・契約書
- 平面図・立面図・工事内容がわかる設計図面など
- 写真(施工前・施工後)
- 領収書
- 第三者機関(一般社団法人日本塗料検査協会、環境省ETV等)による
日射反射率の測定値を証明する書類
※地球温暖化やヒートアイランド対策として制度を定めている場合 - 子と親の親子関係を証明できる書類(戸籍全部事項証明書など)
※定住人口を増やす支援事業の一環の場合 - 市外に居住していたことを証明できる書類(戸籍の附表、住民票除票など)
※定住人口を増やす支援事業の一環の場合
基本的には、自治体の窓口に直接持参します。また、完了後に完了報告書の提出が義務付けられている場合もあります。
助成金・補助金受け取りまでの流れ
受給の条件や申請書類と同じく自治体によって異なりますが、ここでは一般的な流れをご紹介します。
- ① 塗装工事の見積もりをとる
- ② 工事前に各自治体に申請
- ③ 交付決定通知書が送付される
- ④ 外壁塗装・屋根塗装など塗装工事を行う
- ⑤ 完了報告書の提出
- ⑥ 自治体による審査
- ⑦ 助成金(補助金)確定通知書が送付される
- ⑧ 助成金・補助金の振込
助成金(補助金)の確定通知書を受け取ってからすぐに振り込みがされるわけではありません。
約1か月程度かかる場合もありますので、ご留意ください。
助成金・補助金を受け取るための3つの注意点
最後に、外壁塗装で助成金・補助金を受け取るための注意点をまとめます。
自治体によって設けられている制度の内容・受給のための条件が違う
そもそも外壁塗装が該当する助成金・補助金制度のない自治体もあります。まずはお住まいの地域の自治体のホームページを確認する、市区町村の窓口に問い合わせるなどで確認してみましょう。
申請期間と必要書類に注意
助成金・補助金には事前申請が必要な場合がほとんどです。受付期間を過ぎてしまったり、必要書類を間違えると受給できませんので注意しましょう。必要書類には見積書または契約書が含まれますので、早めに塗装業者を選定しておくと安心です。
塗料が指定される場合もある
特に地球温暖化やヒートアイランド対策を目的とした助成金・補助金については、使用する塗料が遮熱塗料または断熱塗料である必要があります。また、遮熱塗料の場合は基本的に屋根への塗装になりますので、外壁の塗装だけでは条件にあてはまらないケースもあります。
「そろそろ外壁塗装をしなければならない時期だけれど、費用について不安」と思われている場合は、外壁塗装の助成金・補助金制度を活用されてみてはいかがでしょうか。
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