窯業系サイディングの塗装方法

目次

最も多く使われる外壁材 窯業系サイディング

最も多く使われる外壁材 窯業系サイディング

窯業系サイディングは、日本の戸建ての外壁材として最も普及している素材です。1970年代に防火性能のある外壁材として誕生し、その後施工の容易さ、壁材としての軽さ、従来のモルタル外壁とは異なった機能性や意匠性が受け入れられ、取扱量が急増しました。窯業系サイディングは文字通り、窯に入れて作られる工業製品です。
素材はセメントや粘土といった自然由来のものを使用し、焼き固めた後に表面に塗装を施すことで作られます。
流通量も多く、コストも抑えられるほか、取扱い企業も多いので様々なバリエーションのデザインが選べます。

窯業系サイディングの特長

窯業系サイディングの特長の一つとして、表面の意匠性があげられます。レンガや自然石、木調などの素材を表現したものや、壁紙のようにデザイン設計されたものなど多岐に渡ります。また、近年ではその質感や微妙な色味にもこだわった商品も増え、窯業系サイディングと言っても、その見た目は千差万別のものとなっています。
サイディング自体の耐久年数は40年程度が目安ですが、それは適切な塗装を行っていた場合の目安です。定期的な外壁塗装やメンテナンスを行うことで、窯業系サイディングの寿命を長くすることもできるので、欠かさずに行ってください。

窯業系サイディングの塗装

前述のとおり、窯業系サイディングはその意匠性が大きな特長になりつつあります。窯業系サイディングを塗装する際は、どのような種類の塗料にするのか。また、上から塗りつぶしてもいいのか、それとも下の色合いを残すためにクリアな塗料を使うのか。以上の2点を決めていただく必要があります。
塗装は色の変更などによるリフォームを兼ねる意味もありますが、一度上から塗ってしまうと、下地の色は復元できないため、塗りつぶしてしまうかどうかについては慎重に検討してください。

塗装の目安

窯業系サイディングは以下のサインが出ると塗り替えを検討する時期にあたります。

  • チョーキング
  • シーリングの劣化、剥がれ
  • 色あせ
  • カビ・藻の発生
  • 塗膜の剥がれ、膨れ

塗膜の剥がれなどが出てきている場合は塗装劣化がかなり進んだ状態ですので、早めの外壁塗装をおすすめいたします。できればチョーキングが出てきている時点で、塗装についての検討を始めてください。特に築年数の経過した家屋では、外壁の傷みがダイレクトに室内へ伝わり、熱効率の低下や漏水、カビの発生などにも繋がります。
建物に長く住むためにも、外壁の確認は念入りかつ定期的に行ってください。

窯業系サイディングの塗装工程

窯業系サイディングの塗装工程

窯業系サイディングの塗装工程は以下の通りとなります。

施工工程

  1. 外壁の状態や補修が必要な箇所を確認します。
  2. 足場を設置します。
  3. 表面の古い塗料や汚れを高圧洗浄で洗い落とします。
  4. 補修が必要な部分をパテ等で補修、サイディングの剥がれ反りを補正します。
  5. 雨樋やシャッターボックスなど外壁の付帯物を養生します。
  6. 下塗りをおこないます。
  7. 中塗り、上塗りを行います。
  8. 足場を撤去します。

窯業系サイディングの塗装では、他の外壁材と異なり補修にバリエーションが多いのが特長です。サイディング自体の割れや穴に関してはパテやモルタル、補修用のシーリング材などを用いて埋めることで対処します。
また、サイディング自体に大きな反りや剥がれがある場合は、ビス打ちで補正するほか、あまりにも劣化が激しい場合は張替え作業を行うこともあります。

窯業系サイディングにおすすめの塗料の種類

シリコン塗料

耐用年数

8~10年

代表的な塗料

日本ペイント 水性シリコンセラUV、エスケー化研 クリーンマイルドシリコン、関西ペイント セラMシリコン3

シリコン塗料は、価格面でのメリットを感じていただける塗料です。最長で10年ほどの耐久がありながら、様々な機能性を持つものや、多彩な色合いが楽しめます。また、シーリングの寿命が約10年のものが多く、壁面塗料とのメンテナンス時期がほとんど変わらず効率よくメンテナンスできるのも魅力の一つです。
メンテナンスの頻度は上がってしまいますが、塗り替えによって補修のタイミングも増えるので、劣化が始まる前にプロの修繕を頼みたい方や、築年数の比較的長い建物におすすめです。

フッ素塗料

耐用年数

10~14年

代表的な塗料

日本ペイント ファイン4Fセラミック、エスケー化研 クリーンマイルドフッソ、関西ペイント アレスアクアセラフッソ

シリコン塗料よりも長く、美しい塗装面を楽しみたい方は、フッ素塗料がおすすめです。高寿命、高品質のフッ素塗料を使うことで、より長く、壁面を保護してくれます。また3階建て以上のご自宅や傾斜地などで足場が通常より多く必要な場合は、フッ素塗料にすることで塗装頻度を少なくし、トータルコスト削減に繋げることもできます。
その他、新築から10年ほど経過した初めての外壁塗装では、建物の機能維持のためにもおすすめです。

ラジカル制御形塗料

耐用年数

12~15年

代表的な塗料

日本ペイント パーフェクトトップ、エスケー化研 エスケープレミアムシリコン、関西ペイント アレスダイナミックTOP

高機能シリコン塗料であるラジカル制御形塗料も、窯業系サイディングにおすすめの塗料です。従来のシリコン塗料に劣化の反応を抑えることで、耐用年数がより長くなりました。一方塗装単価はフッ素塗料と比べると安く済むため、コストパフォーマンスとしては非常に優れた塗料になります。
ただし、ラジカル制御形塗料を使用する際は、コーキングも耐用年数の長いものにしなければ先にコーキングの劣化が始まってしまいますので、外壁塗装のトータル設計が重要になります。

その他、耐用年数が長い無機塗料も窯業系サイディングのおすすめ塗装です。ご家族のライフプランや目的に合わせてお選びください。

窯業系サイディングを長く利用いただくために

窯業系サイディング自体は耐久性が高く、汚れなども付きにくい壁材ですが、長く住んでいると汚れや劣化などが発生します。適切な処理を定期的に行い、壁材の劣化を未然に防ぐことが、より長く建物を快適にすることに繋がります。
普段から以下の作業を心がけてください。

土や埃などの汚れを見つけたら

外壁に付着した汚れは、早めに清掃してください。水での流水清掃が基本ですが、高圧洗浄は塗膜を傷める恐れがあるため、水圧に注意してください。目安としては5MPa(メガパスカル)以下の水圧がサイディングメーカーの推奨とされています。

小さな藻やカビなどが見られたら

藻やカビの発生初期は水洗い等で落とすことができます。落ちない場合は柔らかなスポンジなどで拭き落としてください。
お風呂などで使用する市販のカビ取り剤は、塗膜を傷める恐れがあるので使用しないでください。どうしても落としたい場合は、漂白作用のある洗剤・薬剤を使用すれば落とすことはできますが、やはりこちらも塗装面・壁面にダメージを与える恐れがあり、また金属部分やお庭の土壌にも影響を及ぼすため極力使用は避けてください。
根強い藻やカビは、外壁塗装のメンテナンスで取り除くのが確実かつ安全な方法です。

小さな傷などを見つけたら

小規模なひび割れなどを見つけた場合でも早めの対処が必要です。サイディングの背面は木材などになっており、ひび割れから雨水が侵入すると、壁面内部のカビや木材の劣化などに直結する恐れがあります。小規模なひび割れの場合は、市販の窯業系サイディング用の補修材で埋めてください。
ただし、傷が大きい場合、前回の塗装から10年前後経過している場合は、外壁塗装によるメンテナンスの方が十分効果を発揮します。お早めにご相談ください。

さくら外壁塗装店では、窯業系サイディングを始めとした各種外壁の塗装を承っております。そろそろ外壁に汚れや劣化が出てきたなと感じたらお早めにご連絡ください。お客様のご希望に応じた外壁塗装プランをご案内いたします。

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