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さくら外壁塗装の外壁塗装コラム

窯業系サイディングの概要とメンテナンス項目について解説します

2024年3月6日更新  2023年7月5日公開

美しい邸宅3

初期費用が安いことに加え、豊富なバリュエーションと工事のしやすさ(工期の短さ)から人気を集めているサイディング。

日本で主に使用されているサイディングのうち、特にシェア率が高いのが「窯業系サイディング」です。サイディング材の中でも特に工期が短く、耐久性に優れていることから人気があります。

とはいえ、サイディングはメンテナンスフリーというわけではありません。日ごろから目視による定期的な点検を心がけるほか、適切なタイミングで塗り直しが必要です。

そこで、今回の記事では窯業系サイディングの概要についてお伝えした後、メンテナンス項目と手順についてもお伝えします。

 

窯業系サイディングの概要と4つのメリット

窯業系サイディング

窯業系サイディングとは、セメントをベースに繊維を配合して窯で仕上げた板材のことです。工期が短く済むほか、耐久性に優れていることから国内で7割以上の新築戸建に利用されています。また、色やバリエーションが豊富であり、タイルやレンガ調など多様なデザインに対応できるのも特徴でしょう。

ここでは窯業系サイディングのメリットを4つ、紹介します。

 

初期費用が安く施工期間が短い

窯業系サイディングは大量生産が可能で、既にできあがったものを作業工程で使用します。そのため、他のサイディングに比べて初期費用が抑えられるほか、施工期間も短く済むでしょう。

こうした特徴から人件費を含め、なるべく初期費用を抑えて短期間で工事を終わらせたいといった人に窯業系サイディングは適しています。

 

デザインおよびカラーバリエーションが豊富である

窯業系サイディングはデザインおよびカラーバリエーションが豊富であり、幅広い外観スタイルに適応可能です。タイル調や木目調をはじめ、石柄などがあるため、好みのテイストに合わせて選べます。デザインの自由度が高い点が、窯業系サイディングの魅力ともいえるでしょう。

 

耐久性・耐火性に優れている

窯業系サイディングは日本産業規格(JIS A 5422)で定められた製品性能基準を満たしており、地震はもちろん外部からの衝撃にも強いといった特徴があります。また、耐久性だけでなく、不燃または準不燃材料で構成されていることから、耐火性にも優れています。

 

外壁材の防火構造・45分準耐火構造・1時間準耐火構造の項目において国土交通大臣認定を取得しており、万が一火災が起きた場合でもすぐに被害が拡大してしまう恐れはないでしょう。

 

年々機能が向上している

窯業系サイディングはその機能性の高さから近年人気を集めているだけでなく、年を追うごとに機能性も向上していることもメリットのひとつです。

たとえば紫外線による色褪せ・変色を抑える塗料が使われるようになったほか、汚れが落ちやすい防汚機能を兼ね備えた製品が登場しています。

また、このように美しさを長期的に保てる製品が増えているだけでなく、中には色褪せや変色に対して一定期間の保証がつく製品も増えつつあります。

 

 

窯業系サイディングを外壁に使用する際の注意点

ひらめき

外壁に窯業系サイディングを使う際、メリットがある一方で以下の2つの注意点を理解しておかなくてはなりません。それぞれ見ていきましょう。

 

メンテナンス頻度が高い

窯業系サイディングは外壁材の中でもメンテナンス頻度が高い外壁材であり、耐久年数は7~8年が目安といわれています。とはいえ、これはひとつの目安であり、使用する製品や外部環境によって異なるため、次のメンテナンスのタイミングは劣化症状を見極めたうえで判断することが大切です。

また、窯業系サイディングの素材には防水機能が備わっていないため、水を含みやすいのが難点です。そのため、塗装の劣化が進むと外壁に直接影響が出てしまいます。

結果として、雨漏りや内部の腐食、シロアリなどのトラブルが発生する恐れがあるため注意が必要です。防水機能が備わっている塗料を使用するように心がけるほか、こまめな点検を怠らないようにしましょう。

 

熱を蓄積しやすい

窯業系サイディングの原料であるセメントには、熱を吸収しやすい性質があります。そのため、夏場であれば、室内に熱がこもりやすくなってしまうでしょう。そのため、エアコンを使う頻度が増えて、電気代が上がる可能性があります。

サイディングの塗料には遮熱・断熱効果のあるものを使うなどして、対策を取ることをおすすめします。

 

 

メンテナンスのタイミングや日頃の手入れ方法

窯業系サイディング

先述した通り、窯業系サイディングは外壁材の中でも定期的なメンテナンスや塗装が必要な外壁材です。そもそも建物の外壁は常に紫外線や風雨などにさらされており、ほかの箇所に比べて劣化スピードが速くなります。そのため、定期的な点検や日ごろの手入れが大切です。

ここでは、メンテナンスが必要となるサイディングの劣化症状と、日ごろの手入れ方法についてご紹介します。

 

対処が必要なサイディングの劣化症状

窯業系サイディングに、以下の4つの症状が現れた場合は対処が必要です。なお、自分では判断がつきにくい場合は、プロに相談することをおすすめします。

 

①剥がれ・ひび割れ

サイディングの経年劣化に伴い、剥がれやひび割れが生じるケースがあります。もし、亀裂が大きく著しい欠損があるほか、すでに剥がれ落ちそうなほど傷んでいる場合には該当部分を取り外し、新しいサイディングに張り替えなければなりません。

ひび割れや剥がれを放置すると、雨漏りや内部の腐食を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

 

②反り・うねり

サイディングが経年劣化することにより、反りやうねりが生じることがあります。これらの症状を放置してしまうと、隙間やズレが起こりやすくなるため、結果として雨漏りの原因となりかねません。早めの対処が必要なケースといえるでしょう。

 

③褪色(チョーキング)

サイディングに色褪せが見受けられた場合は、劣化が進んでいるサインとなります。また、手で触った際に白い粉や塗装の色が付着する症状(チョーキング現象)が現れた際も、同様です。

チョーキング現象が発生すると、塗料の防水機能が落ちてしまうため、塗り替えを検討する必要があります。

 

 

日常の手入れ方法

外壁にほこりや土といった汚れが見受けられた場合は、早めの清掃を行いましょう。

清掃方法として、ホースまたは雑巾を用いての水洗いがおすすめです。その際は、塗膜を傷つけないように、水圧や力の入れ具合に気を付けましょう。また、凹部に溜まった汚れには、やわらかいブラシでかるく叩くようにすることで落ちやすくなります。

 

水洗いやブラシでも取れないような、鳥の糞やカビといった局所的な汚れに対しては、中性洗剤が効果的です。全体を水洗いした後に中性洗剤を使いながら汚れを落とし、最後に十分に水洗いをするとよいでしょう。

 

 

窯業系サイディングの費用相場

不動産とお金

窯業系サイディングを施工する際にかかる費用は、工法によって異なります。工法には、「張り替え」と「重ね張り(カバー工法)」の2つがあり、それぞれの費用相場と特徴についてまとめてみました。

 

張り替えの際にかかる費用

張り替え工法の場合、一般的な30坪ほどの住宅の外壁で180~200万円が相場です。既存の外壁材を撤去したうえで新しい外壁材を設置するため、大掛かりな工事となります。

また、廃棄費用も上乗せされるため、コストが高い点が懸念されます。とはいえ、壁の内部までメンテナンスができるほか、外壁材が新品になるのが利点です。

 

重ね張り(カバー工法)にかかる費用

重ね張り(カバー工法)の場合、30坪ほどの一般住宅の外壁であれば150万円が相場です。撤去費用がかからないため、張り替えに比べると費用を抑えられるのがメリットでしょう。

 

しかし、窯業系サイディングは、ほかのサイディングと比べると重量があるため、重ね張り工法には向いていません。というのも、建物の重量が増えれば増えるほど耐震性が落ちる恐れがあるからです。そのため、基本的に窯業用サイディングで重ね張りをすることはあまり見受けられません。

 

 

サイディング材には窯業系のほかに3種類ある

木質系サイディング

窯業サイディングのほかにも、「金属系サイディング」「樹脂系サイディング」「木質系サイディング」の3種類があります。それぞれの特徴を踏まえて、どのサイディング材が適しているのか見極めることが大切です。

 

サイディング材 単価(/㎡) 耐用年数 特徴
窯業系サイディング 3,500~5,000円 7~10年 ・初期費用が安くデザインが豊富

・メンテナンス頻度が高い

金属系サイディング 4,000~6,000円 10~15年 ・軽量であり耐震性に優れている

・傷がつきやすい

樹脂系サイディング 7,000~9,000円 10~20年 ・耐火性と耐候性に優れている

・ほとんど使用されていない

木質系サイディング 6,000~8,000円 7~10年 ・木のぬくもりが感じられる

・カビが発生しやすい

 

 

金属系サイディング

金属系サイディングとは、ガルバリウム鋼板などの金属を成形して作ったサイディング材のことを指します。

金属素材のため、窯業系サイディングに比べると割れなどの衝撃に強く、面テンスサイクルが長いのも特徴です。また、耐候性も高いことから、寒冷地では窯業系サイディングに代わって活用されるケースも少なくありません。

 

金属系サイディングについては、以下の記事で詳しくお伝えしています。興味がある方はぜひあわせてチェックしてみてください。

 

あわせて読みたい|金属サイディングとは?種類や価格相場、メリットについて解説!

 

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、主に塩化ビニル樹脂を原料とするサイディング材です。耐候性に非常にすぐれているため、凍害や塩害に強い特徴があります。

とはいえ、耐候性の強さから耐用年数が高いため海外では人気があるものの、日本の住宅ではほとんど使用されることがありません。豪雪地帯や沿岸部に住宅を建てる際におすすめです。

 

木質系サイディング

木質系サイディングは、素材に本物の木材を使用したサイディング材です。断熱性が高く、木が持つ温かみを表現できる外観に仕上がります。ただし、ほかのサイディング材と比べて水に弱い点や価格が高い点がデメリットでしょう。

天然木を使ってオリジナリティある外壁にしたい、というこだわりがある人におすすめです。

 

まとめ

サイディング外壁の家

今回の記事では、窯業系サイディングの概要およびメンテナンス項目についてお伝えしました。

 

窯業系サイディングは、初期費用が抑えられることや短期間で施工が済むことから、手軽に選びやすいといったメリットがあります。デザイン性に非常に優れており、好みの外壁にできるのも魅力です。

一方で、比較的メンテナンス頻度が高い外壁材であるため、定期的な点検やこまめな手入れが必要となります。もし劣化の症状が現れた際は、信頼できる塗装業者に相談をするようにしましょう。

というのも、ずさんな施工をする業者に依頼してしまった場合、耐久年数よりも早いタイミングで劣化症状が現れてしまう恐れがあるためです。実績が十分にあるかチェックするほか、適切な提案や料金設定であるかどうかを基準に業者を選ぶとよいでしょう。

 

さくら外壁塗装店では10,000件以上を超える外構工事の実績を誇り、施工はもちろんのことアフターフォローに至るまでしっかりと責任をもって作業にあたっています。

また、外壁や屋根の塗装についても豊富なノウハウを有しているだけでなく、徹底的なコスト管理・効率のいい広告宣伝手法を駆使することで極限価格の提供へ挑戦しています。

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