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屋根塗装の時期は本当に10年後?劣化のサインや適切な塗装時期を徹底解説します
2024年3月18日更新 2024年3月18日公開
大切な自宅を美しく・安全に保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
中でも、屋根のメンテナンスは重要です。
メンテナンスを疎かにしてしまった結果、雨漏りを引き起こし、建物内部にまで被害が及ぶケースも少なくありません。
また、傷みが進行してからどうにかしようとすると、通常よりも費用が高額になることも。
そこで今回の記事では、屋根塗装の塗り替え時期や劣化のサインについて解説します。
屋根材によって塗り替え目安年数は異なる
外壁や屋根塗装の塗り替えの目安は、築10年とされていることがほとんどです。
とはいえ、屋根材にも種類があり、屋根材ごとに塗装目安年数は異なります。
主な各屋根材の耐用年数・塗り替え目安年数の一覧を、以下にまとめてみました。
屋根材 | 耐用年数 | 塗り替え目安年数 |
スレート瓦 | 20~25年 | 5~10年毎 |
セメント瓦 | 30~40年 | 5~10年毎 |
日本瓦 | 50~100年 | 必要なし |
金属屋根 | 30~60年 | 5~10年毎 |
塗り替え目安年数が最長10年に設定されている屋根材が多いものの、屋根塗装はほんの僅かなダメージが雨漏りに繋がるケースも少なくありません。
そのため、防水性を保つ観点からも耐用年数よりも少し早めに屋根塗装の塗り替えを施すことをおすすめします。
屋根は外壁よりも耐用年数が短い
屋根は私たちが思っている以上に、雨や風・紫外線などの影響を強く受ける場所です。
そのため、一般的に外壁よりも痛みが早いとされています。
たとえ、屋根に10年以上効果が持続するとされる耐久性の高いシリコン塗料を塗ったとしても、
場合によっては10年経過する前に効果が薄れてくることもあるため、2度目の塗り替えでは前回に塗装した屋根塗料の耐久年数を考慮し、早めに塗替えを検討するとよいでしょう。
屋根材の種類について
各屋根材の耐用年数や塗り替え目安年数について理解したところで、各屋根材の特徴についてもう少し見ていきましょう。
スレート瓦
・耐用年数:20~25年
・塗り替え目安年数:5~10年
スレート瓦は色や形状が豊富で、住宅を建築する際によく使用される人気の屋根材です。
安価ですっきりとしたシンプルな見た目を演出できる一方で、寒さに弱く寒冷地では使用できません。
また、防水性に乏しく雨漏りしやすいことから、定期的な塗り替えも必要です。
セメント瓦
・耐用年数:30~40年
・塗り替え目安年数:5~10年
セメント瓦は耐火性が高く、施工がしやすいことから安全な屋根材として用いられます。
ただし、塗膜が剝がれてしまうとカビや苔が生えやすく、一気に劣化する恐れがあるため気を付けましょう。
また、スレート瓦と同じようにセメント瓦も防水性に乏しく、定期的な塗り替えが必要です。
日本瓦
・耐用年数:50~100年
・塗り替え目安年数:塗り替え必要なし
日本瓦は非常に耐久性が高いことが特徴です。
しかし、瓦自体に重量があるため建物にかかる負荷が大きく、修理の際は費用が高くつきやすい点に注意しましょう。
また、日本瓦は瓦自体が劣化しないことから長期にわたる耐久性が認められてる一方で、瓦が劣化する前に漆喰部分が劣化するケースが多く見受けられます。
漆喰部分が劣化し雨水が浸入すると雨漏りに繋がる場合があるので、漆喰部分の定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。
金属屋根
・耐用年数:30~60年
・塗り替え目安年数:5~10年
金属屋根は屋根材の中でもっとも軽く、施行しやすいことに加え、耐震性や耐水性にも優れています。
しかし、その一方で断熱性と遮音性に乏しく、劣化が進むとサビが発生しやすい点に注意が必要です。
また、ここでは金属屋根とひとまとめにして解説していますが、金属の素材によって「ガルバリウム鋼板」「銅板」「カラー鉄板」などの種類があります。
ここまでいくつかの屋根材をお伝えしてきましたが、それぞれにメリット・デメリットがあり、耐用年数も異なります。
自宅で使われている屋根材を把握し、あらかじめ特徴を理解しておくようにしましょう。
こんな症状が出たら屋根の塗装や補修を検討しよう
屋根は劣化が進むと雨漏りの原因になるだけでなく、メンテナンスにかかる費用もかさんでしまいます。
とはいえ、屋根は目視によるチェックが難しく、傷みに気づきにくいのも事実。
ここでは屋根材の劣化サインとなる症状について、見ていきましょう。
瓦のひび割れ
瓦のひび割れを放置し続けると、最終的に瓦が滑落することがあります。
瓦が滑落すると、瓦の下の防水材や防水材を止めている釘が露出し、そこを雨水が伝うことによって建物内部に水が侵入します。
その結果、広い範囲にわたって雨漏りが生じる可能性があり、程度によっては屋根の葺き替えも必要になることも。
症状が進行してしまう前に、瓦のひび割れに気づいたら早急に対処しましょう。
また、台風による暴風雨で滑落が生じるケースもあることから、台風が過ぎ去った後も以上がないかチェックすることをおすすめします。
棟板金の浮き、釘抜け
「棟」とは戸建住宅の最も高い位置に取り付ける屋根部材で、スレート瓦や金属屋根で用いる棟は金属製であることから「棟板金」と呼ばれています。
新築で住宅を建てる場合、棟板金の留め具に鉄の釘が用いられ、下地として木材が使われるケースがほとんどです。(20年以上前の住宅の場合、トタンのような錆びやすい素材が用いられている恐れがある)
棟板金は金属製であることから気温の影響を受けやすく、それに伴い鉄の釘が抜けてしまうケースが散見されます。
この現象を「釘抜け」といい、釘抜けを放置しておくと棟板金の浮きやサビの原因にも繋がりかねません。
また、場合によっては釘が抜けた部分から雨水が侵入し、下地である木材が腐ってしまうケースも見受けられます。
そのため、棟板金の浮きや釘抜けに気が付いたときは早急に対処するようにしましょう。
漆喰の劣化・剥がれ
日本瓦やセメント瓦では、瓦の固定や接着に漆喰が使われます。
漆喰は屋根材と同様に雨や風・紫外線などの影響を受けやすく、場合によってはひび割れや剥がれが生じてしまうことも珍しくありません。
ひび割れや剥がれが生じると瓦を固定する力が弱まり、少しの風や地震で瓦がずれてしまうことに加え、場合によっては滑落する恐れもあります。
また、ひび割れから雨漏りに繋がる場合もあるので、漆喰の劣化を発見した場合はなるべく早めに業者に相談するようにしましょう。
瓦の反り
スレート瓦の防水性が劣化すると、瓦に「反り」や「割れ」が見られます。
反りが進行すると、屋根の上を歩くだけで屋根材が割れてしまうほど脆くなるケースもあるので、瓦の反りを見つけたら早急に対処するようにしましょう。
また、瓦の「割れ」についても、雨漏りを招く原因となることから、注意が必要です。
屋根材の色あせ
屋根材の色あせは塗膜が劣化し始めた証拠です。
緊急性は高くないものの、そのまま放置しておくと劣化がさらに進行してしまいます。
そのため、色褪せが気になり始めた時点で一度業者に相談するようにしましょう。
屋根の劣化が進んでしまうと起こり得る家の不具合の詳細はこちら
屋根塗装のセルフチェック方法
屋根に起こるさまざまな劣化症状について解説しましたが、素人が判断するには難しいと思った方も多いかもしれません。
そこで、屋根に登らなくてもできる、簡単なセルフチェック方法をご紹介します。
下屋根の状態を観察する
下屋根とは、2階の窓から確認できる1階部分の屋根のことを指します。
下屋根を観察して劣化が確認できる場合、2階部分の屋根でも同様の劣化が起きている可能性が非常に高いと考えてよいでしょう。
家の外から、双眼鏡を使って屋根を観察する
双眼鏡を使って、自宅の屋根を観察してみましょう。
双眼鏡を使っても発見できない劣化症状もあるかもしれませんが、少しでも違和感がある部分を見つけた場合は、しかるべき人に相談することをおすすめします。
くれぐれも無理に屋根に登って確認するようなことは危険ですのでお控えください。
屋根塗装をするなら春がおすすめ
屋根塗装を行う場合、施工する時期にも気を配りましょう。施行する時期によっては、施工不良となる恐れが高まります。
一般的に春が屋根塗装に適していると言われますが、寒冷地などにおいてはそうとも言えないケースがあるため注意が必要です。
なるべく冬のうちに塗装業者と相談を済ませ、早めに施工時期を決めておくとよいでしょう。
屋根塗装を検討する際に注意したいポイント
ここまで屋根塗装のメンテナンスについて解説してきました。
とはいえ、いざ専門業者に依頼しようと考えた時に、どのようなポイントに注意して業者を選べばいいのか不安を抱く方も多いかもしれません。
そこで、業者選びのポイントについて解説します。
複数の業者から見積もりをとる
屋根塗装のメンテナンスを計画する上で、複数の業者から見積もりを取ることは欠かせません。
見積もりが出そろったら、次の項目に注意して見積書を確認してみてください。
・見積もり内容の具体性
・価格
・サービス内容
まず見積内容の具体性ですが、見積もりの詳細に「一式」という表記が多い業者はなるべく避けることをおすすめします。
「一式」という表記に具体性がなく、何にどれだけの費用がかかるのか不明確であり、不親切だといえるでしょう。
また、不要な費用も計上されている恐れがあるため、内訳の詳細もきちんと書かれているか確認することが大切です。
次に費用ですが、複数の業者から見積もりを取った結果、他社と比較してあまりにも価格が安い会社に出会うことがあります。
一見すると得にも感じますが、施工する段階になって次から次へと追加料金がかかり、結局は他社よりも高額な費用を支払うことになるケースもあるので注意が必要です。
サービス内容については補償や施行中のサポート体制について、自身のニーズを満たしているかどうか確認するようにしましょう。
適した時期に塗り替えの実施を提案してくれる業者を探す
先に述べたように、塗装には適した時期が存在します。
そのため、施行の相談を持ちかけた時点で地域の特性の考慮しつつ、適した施工時期を薦めてくれる業者がおすすめです。
とはいえ、適した時期は言い換えれば業者にとっての繁忙期であり、閑散期に比べると価格が高くなります。
施工不良のリスクを多少負うことは了承したうえで、価格の安さを優先したい場合には閑散期を選ぶのもひとつの選択肢としてありでしょう。
まとめ
屋根を長持ちさせるために、屋根塗装のメンテナンスは非常に重要です。
新築の自宅であれば初回は築10年を目安とし、時期を見計らって業者に相談するようにしましょう。
また、それ以降は塗装の耐用年数を考慮しつつ、気になる症状があれば早めに相談することをおすすめします。
さくら外壁塗装店では10,000件以上を超える外構工事の実績を誇り、施工はもちろんのことアフターフォローに至るまでしっかりと責任をもって作業にあたっています。
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