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塗料の「塗膜」とは?外壁・屋根塗装に必要な役割、成分を解説します
2024年3月25日更新 2024年3月25日公開
外壁塗装や屋根の塗装が経年劣化してくると、触ると手に色がついてくるチョーキング現象が起きたり、色褪せたり、ひび割れしてきたりと様々なトラブルが起きてきます。
「塗膜」についての基礎知識と、失敗しないポイントをご紹介しましょう。
「塗膜」の役割とは?
「塗膜」は、外壁や屋根に塗った塗料が乾燥して固まって膜状になったもの。 塗膜は建物を雨や紫外線、熱から家を守る役割があります。
詳しくご説明しましょう。
「塗膜」になる塗料の種類や成分
外壁塗装などを行った後、住宅を守る「塗膜」になる成分とはどのような素材なのでしょうか。
「顔料」
「塗膜」になる成分のひとつに「顔料」があります。「顔料」とは、耐光性がある粉で、塗装料に様々な色を作るための原料です。塗膜を作り、塗装を長持ちさせる成分です。
「樹脂」
「樹脂」(じゅし)も塗料を構成する成分のひとつで、外塀塗装の塗料の主成分である「顔料」を「塗膜」としてしっかりと密着させる成分です。樹脂の種類によって耐久年数が変わります。
「添加剤」
「添加剤」は塗料を作る時に必要なもの、塗装の時に必要なもの、塗装の後に必要なものなどいくつかの添加剤の種類があり、それらが少しずつ塗料の中に含まれています。
添加剤がなければ、塗膜を作ることや耐久性を保つことができません。
「塗膜」ができるまでには日数がかかることを把握しておこう
外壁や屋根に塗った塗料が乾燥して固まる「塗膜」となるまではおおよそ2週間前後の日にちがかかります。
下地・中塗り塗料・上塗り塗料と塗り重ね、すべてがしっかりと乾燥し、完成となります。
では、もし塗膜がしっかりとできなかったとき、外壁にはどんな問題が起こるのでしょうか。
「塗膜」がうまく作られなかった場合に起きるトラブル
塗膜ができるように施行されなかった場合、起こりうる外壁の問題点を確認しておきましょう。
褪色
褪色とは、色が褪せることですが、正しく施工した場合の平均的な褪色の目安は、約10年前後と言われています。
それよりも短い期間で褪色が見られる場合は、外壁塗装の施工に問題があったと言えるでしょう。
施行した業者に相談してみることをおすすめします。
チョーキング
チョーキングとは、外壁に触れると手に粉のようなものが付き、外壁が白っぽく見えることです。これは外壁塗装の劣化の表れなので、放置せず業者に相談する必要があります。
チョーキング現象も褪色と同じような劣化なので、新築や塗装工事から約10年前後で見られる現象です。
それよりも早く、2年〜3年でチョーキング現象が見られるときは、施工不良も考えられるでしょう。
例えば、塗料の調合ミスや、希釈・攪拌不足、塗料の不足などの原因が考えられます。
チョーキングが見られる場合も施工業者に相談することをおすすめします。
ひび割れ
外壁塗装の「ひび割れ」も、経年劣化のほか、その時期が早ければ施工不良も考えられます。
経年劣化による褪色やチョーキング現象のように、外壁塗装のひび割れが起こることもありますが、その時期が塗装工事をした日から早い時期に起こった場合は、塗装料の不足や、乾燥時間の短縮などの手抜き工事が施された結果、塗膜がしっかりと完成されなかったことが原因の場合もあります。
この場合も、施工業者に連絡してみましょう。
外壁塗装工事で「塗膜」ができるまでの工程・説明をよく聞いておこう
外壁塗装工事を希望する場合、施工業者にはしっかりと聞いておきたいことがあります。
- アフターフォローがあるか
- 工程表を渡してくれるか
- 外注ではなく自社工事か
最低限、これだけは確認しておきたいですね。
また、施工期間について、さらに「塗膜」が完成するまでの日程もよく確認しておきましょう。
まとめ
外壁塗装工事を考えているとき、知っておきたい「塗膜」についての基礎知識をお話ししました。
住宅の工事は予算も日程もかかるものです。少しでも住宅の塗装についての知識を得ていることで、様々な点に気づいたり確認したりでき、スムーズな契約と施工依頼ができるでしょう。
「塗膜」についてもぜひ覚えておきたいですね。
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