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さくら外壁塗装の外壁塗装コラム

ピンホールとは?原因や予防対策・発生時の対処法・補修方法を解説

2025年1月21日更新  2025年1月21日公開

住宅の外観

当記事では、ピンホールとは何かという点や発生する原因に加えて、予防対策、発生時の対処法・補修方法、業者選びのポイントなどについて詳しく解説します。

外壁塗装におけるピンホールの予防は、美観と耐久性を維持するために欠かせない工程です。
ピンホールは塗膜の不具合の一種で、適切な対策を講じないと外壁の劣化を招きます。

当記事では、塗料の選定や塗装工程の管理といった基本的な対策から、作業環境や施工条件に配慮する重要性までを具体的に解説します。
今回紹介する内容を実践することで、長期にわたり美しい外観を保ちながら外壁の耐久性を向上させられるでしょう。

1.ピンホールとは

ピンホールが発生している外壁

外壁塗装が終わってしばらく経ってから、外壁にポツポツとたくさんの気泡が発生していると、驚いてしまうものです。
外壁塗装後に発生することがある気泡は、「ピンホール」と呼ばれています。

ピンホールは、針で開けた穴に似た形からつけられた名前で、直径1~3mmの小さな穴を指します。
広い面に数個程度では問題にならないものの、広範囲に多数のピンホールができている場合は業者の施工不良です。

1-1.外壁塗装の後に発生する気泡の跡

ピンホールが発生してくるのは、施工完了後1週間~10日ほど経過した時期です。
外壁塗装は、工事が完了しても後から施工不良が発生するケースがあるため、施工完了から半月程度は塗装が終わった外壁をよく観察しておくとよいでしょう。

可能なら同じ角度から、全体部分の写真を「施工前・完工時・完工後」の数日おきに撮影しておくと、何かあった際の証拠になります。
施工不良が起きた場合も気づきやすくなります。

2.ピンホールが起きる原因

はてなマーク

ピンホールは塗料の内部が乾ききっていないため、水分が蒸発する際に塗膜に穴が開いてしまう現象です。
塗料には重ね塗りするまでの天候や塗料によって乾燥時間が決められており、すでに塗った塗料を十分に乾燥させておく必要があります。
乾燥が不十分な場合、内側の塗料に含まれる水分が乾燥する際に外側の塗膜に細かな穴を開けてしまいます。
ピンホールができてしまった理由を作業や工程ごとにみていきましょう。

2-1.塗料が乾ききる前の重ね塗り

文字通り、塗料が乾く前に重ね塗りをしてしまうと、下に塗った塗料が乾く過程で上に塗った塗料に気泡が入ってしまいます。
ピンホールの発生原因として多いのが「重ね塗りする際の乾燥が不十分だった」ことです。

2-2.塗装前の下地調整が不十分だった

塗装を行う前に高圧洗浄・ひび割れや穴の補修、錆びや汚れを落とす作業が必要ですが、それらが不十分な場合にもピンホールは発生します。
下地調整が不十分な場合、塗膜がしっかり付着しないので塗装後にピンホールだけでなく塗料の剥がれに繋がることもあります。

2-3.塗料の希釈率が適正ではなかった

塗料の希釈率は、メーカーが目安を出しており、気温や湿度・日照時間などに合わせて現場で職人が希釈率を調整しています。
この希釈が薄すぎたり、濃すぎたりすると施工不良としてピンホールができてしまいます。

2-4.厚く塗りすぎた

厚く塗りすぎると、下の層が乾く際に気泡が発生してピンホールが生まれます。
塗料は本来最適な厚みがあり、規定の塗布量を守って塗らないと品質が悪くなってしまいます。

2-5. 塗装した日の気温が高すぎる・低すぎる

塗料には、塗装を行うために最適な気温や湿度が定められています。
特に「温度30℃以上・5℃以下、湿度85%以上」は塗装に適していません。
高温時は塗料が早く乾燥し、内側との乾燥速度にムラができるため、塗装中に気泡が生じやすく仕上がりが悪くなります。

2-6.塗料にゴミや埃などの不純物が混入した

塗料にごみや砂などの不純物が混入すると、不純物とともに空気が入ってしまったり希釈率が変わったりすることで施工不良につながります。

2-7.塗装機器に不具合が生じた

塗装にスプレーガンを使うスプレー工法の場合、スプレーの内部が汚れて塗料に不純物が混入したり、スプレーガンの圧力調整が間違っていたりすると、塗料本来の希釈率や使用法から逸脱してしまう場合があります。
このような理由からピンホールは発生します。
塗料を適切に扱うためには、知識と技術が必要なため信頼できる業者に施工を依頼することが重要です。

3.ピンホールによって起きるトラブルとは

トラブル

ピンホールは細かな穴が塗膜に空いている状態です。
塗りたてではまだ問題は起きませんが、じわじわと劣化が進みます。

外壁塗装をする最大の理由はコンクリートと建物の保護です。
防水性のある塗料を用いて、コンクリートを水分から守ります。

塗料の塗膜が持つ防水性や耐久性は、10年程度で失われます。
古くなった塗膜を新たに塗り直しが必要です。
外壁塗装を行うと防水性と耐久性が保たれ、コンクリートの寿命を延ばし、建物自体を劣化から守ることにつながります。
しかし、ピンホールができると外壁塗装の効果が著しく低下します。

3-1.水が浸透してコンクリートが劣化しやすくなる

ピンホールができるとそこから塗装の中へ水が浸入し、コンクリートに水が浸透すると、中性化によりコンクリートが劣化します。

中性化とは?
モルタルの中の水酸化カルシウムが溶け出し、空気中の二酸化炭素に反応して、炭酸カルシウムになる現象のことです。

進行すると鉄筋や鉄が腐食し、最終的にはコンクリートの剥落や割れ、欠損につながります。

3-2.耐久性の低下で劣化スピードが早まる

ピンホールは小さな穴のため、すぐにコンクリートが腐食するというわけではありません。
しかし、長期的に見るとピンホールがあることでコンクリートと建物自体の経年劣化を促進してしまい、建物の寿命を縮めます。
建物の寿命を延ばすための外壁塗装で、建物の寿命を減らしてしまっては元も子もありません。

3-3.塗膜の剥離が生じる

ピンホールから雨水が侵入することで、内側からコンクリートが劣化し塗料が剥げます。
塗料が剥げると、さらに劣化の速度が速まり、外側と内側から劣化が進行します。

4.ピンホールを予防するための対策・対処法

外壁塗装のイメージ

外壁塗装におけるピンホールの発生は、適切な対策を講じることで効果的に予防できます。
ここでは、ピンホールを防ぐための具体的な方法について詳しく解説します。
これらの対策を実践することで、美しく耐久性のある塗装仕上がりを実現し、長期的な外壁の保護が可能です。

4-1.適切な塗料を選択する

ピンホール予防の第一歩は、適切な塗料の選択です。
塗料の種類や品質によって、ピンホールの発生リスクが大きく変わります。
高品質な塗料を選ぶことが重要で、信頼できるメーカーから購入するのが安心です。
安価な塗料は品質にばらつきがあり、結果としてピンホールの原因となるおそれがあります。

また、外壁の素材や状態に合わせて適切な塗料を選ぶことも欠かせません。
たとえば、コンクリート外壁には特に耐水性や耐候性の高い塗料が必要です。

防藻・防カビ性能のある塗料を選ぶことで、微生物の繁殖を抑制し、ピンホール発生のリスクを低減できます。
これらの性能を持つ塗料は、長期的な外壁保護にも寄与します。
最終的には、専門業者のアドバイスを受けるのも有効です。
専門業者の知識と経験を活用して、最適な選択を行うことが望ましいでしょう。

4-2.塗料をしっかりと撹拌する

塗料の適切な撹拌は、ピンホール予防に欠かせない重要なステップです。
均一な塗料状態を保つことで、塗装面の品質が向上し、ピンホール発生リスクが低減します。
まず、電動撹拌機を使用すると手動よりも均一に混合できるため、大量の塗料や粘度が高いものには特に効果的です。
撹拌時には、塗料缶の底からしっかりと混ぜることが重要です。
成分を均一に混ぜ合わせないと、ピンホールが発生するおそれがあります。

また、撹拌時間にも注意が必要であり、メーカーの指示に従い十分な時間をかけて行うことが求められます。
一般的には5~10分程度が推奨されますが、使用する塗料によって異なるので確認が必要です。
過度に撹拌すると空気が巻き込まれ、それもまたピンホール発生につながるため注意しましょう。
このように適切な撹拌は、高品質な仕上がりに直結します。

4-3.塗料の乾燥に十分な時間を確保する

塗料の乾燥時間を適切に管理することは、ピンホール予防において非常に重要です。
各塗装工程間には適切な乾燥時間を設ける必要があります。
下層の塗料が十分に乾燥していない状態で次層を施すと、下層から溶剤が蒸発し、その際にピンホールが発生しやすくなるため注意しなければなりません。
乾燥時間は気温や湿度など環境条件によって異なるので、それらを考慮して設定することが大切です。
たとえば、高温多湿の場合は乾燥時間が延びるため、作業スケジュールに考慮が必要です。

また、塗料は自然乾燥を基本とし、急速に乾燥させる方法は避ける必要があります。
直射日光や強風による急激な乾燥は、表面だけが乾いて内部に溶剤を残留させる可能性があります。
そのため、作業環境には十分配慮しながら進めていくことが求められます。
また、乾燥状態の確認も重要であり、触診や専用計測器で確実に確認してから次工程へ進むよう心がけなければなりません。

4-4.環境や施工条件の管理を徹底する

塗装作業環境や条件を適切に管理することで、ピンホールリスクを大幅に減少させられます。
まず、気温と湿度は非常に重要であり、通常5℃~30℃、湿度85%以下での作業が望ましいです。
この範囲外では塗料の性能が十分に発揮されず、結果としてピンホール発生につながります。
また、高温多湿の場合は特に注意が必要なため、そのような状況では作業スケジュールを調整することも考慮しましょう。
また、風や日光も影響し、強風の日や直射日光下での作業は避けるべきです。

清潔な作業環境も重要であり、周囲から埃やゴミが入らないよう配慮しながら作業します。
使用する道具についても古い汚れや異物が付着していると新しい塗装面に影響するため、使用前には必ず洗浄しておかなくてはなりません。
このように環境条件と施工条件を徹底管理することで、高品質な仕上がりにつながります。

4-5.十分に下地処理を行う

適切な下地処理は、ピンホールを予防する上で重要です。
丁寧な下地処理によって塗料の密着性が向上し、結果としてピンホールの発生リスクも低減します。

まず、高圧洗浄機などで外壁表面の汚れや劣化した旧塗膜を完全に除去する必要があります。
この工程では水圧調整にも気を配りながら作業し、不必要なダメージを与えないよう注意が必要です。
その後は、壁面の傷や割れなどを補修します。
この際には適切な補修材を使用し、凹凸なく平滑になるよう心がけます。
サンディング(研磨)も行い、表面仕上げにも気配りしましょう。

プライマー選定も重要であり、新しいコンクリート面などでは特にプライマー使用によって密着性向上につながります。
また、下地の含水率を確認することも大切です。
湿ったまま施工を行うと、後で問題が発生する可能性があります。
そのため、水分計などを使って含水率をチェックしてから作業を始めましょう。
このように丁寧かつ慎重な下地処理は、美しい仕上げと長期的耐久性につながります。

5.ピンホールの補修方法は?まずは塗装業者に連絡を

外壁塗装をチェックする作業員

ピンホールが起きてしまった場合、まずは塗装業者に連絡しましょう。
その際に、ピンホールができた箇所の写真を撮っておくとよいです。

業者に連絡する際に写真を添付しておくと、状況が伝わりやすいだけでなく、トラブルになった場合の証拠にもなります。

まずは、業者と話し合い、施工不良に対してどのように対応してくれるかを確認しましょう。

6.不具合が生じたときは保証内容の確認が重要

ハートを持つ女性の手

不具合が起きた場合に保証内容の確認も重要です。
一般的に外壁塗装で保証されるのは、以下の3つが挙げられます。

1.塗膜が剥げたとき
2.塗膜が膨らんだとき
3.施工不良による不具合が生じたとき

つまり、塗装業者や塗料に問題があった場合の不具合が保証対象です。

6-1.塗料メーカーの保証「認定施工店制度」

メーカー保証は、塗料を作ったメーカーが指定した塗料を塗った場合に起きた不具合を保証する制度です。
塗料メーカーが特定の塗料に対して塗料業者に講習を行って、知識や技術が十分な場合に免許を交付します。
保証を行う商品や保証期間は、メーカーによって異なりますので、事前の確認をしておきたいところです。

6-2.塗装業者独自の自社保証

塗装業者が自社で施工した外壁塗装について、塗料にかかわらず保証するものです。
一般的にシリコン樹脂塗料で5〜7年、フッ素樹脂塗料で7〜10年程度ですが、業者独自の制度のため、保証期間や内容は各社で異なります。
外壁と屋根、付帯部の取り扱いが異なるケースも多いので注意が必要です。

たとえば、屋根や付帯部は外壁より劣化しやすいため、保証期間が短かったり保証の対象外となったりする場合があります。
契約時に確認したいですが、問題が起きた際も問い合わせる前に確認しておきましょう。

6-3.製品保証と工事保証

外壁塗装の保証書の内容は、製品保証と工事保証の2種類があります。

・製品保証
塗料に対しての保証です。
使用した塗料に不具合があった場合に、頼んだ塗料代を上限として保証します。

・工事保証
工事に対しての保証です。
保証機移管中に施工不良が原因の不具合を保証します。
保証内容や保証期間は、業者や工事内容によって異なります。

保証は、契約前にしっかりと内容を確認しておきたい部分です。
長い期間の保証であっても、塗装業者が倒産した場合は、保証を受けられません。

7.困ったときは第三者機関に相談する

スマホを使う手元

基本的には、業者と相談して解決策を話し合いますが、「業者との話し合いがうまくいかない、保証がない、1人で解決が難しい」場合は、以下の相談機関を利用することをおすすめします。

団体名 概要 連絡先 URL
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター 住宅の取得やリフォームに関して、トラブルや不安を抱える消費者などから、技術的問題や法律問題など幅広い相談を受けられる。 住まいるダイヤル
0570-016-100

電話受付
10:00~17:00
(土日、祝休日、年末年始を除く)

http://www.chord.or.jp/
独立行政法人 国民生活センター 商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問い合わせなど、消費者からの相談を専門の相談員が受け付け、公正な立場で処理にあたる。 消費者ホットライン
局番なし 188

各地の消費センター
(つながりにくい場合のバックアップ相談や休日相談などもあり)

http://www.kokusen.go.jp/

7-1.公益社団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター

住宅に関して幅広い知識を備えた一級建築士の資格を持つ相談員が対応し、相談内容によっては専門家相談や紛争処理を利用できる消費保護のための機関です。
住宅に関するさまざまな相談を電話で受けており、契約前のリフォームの見積もりをチェックして、電話で助言するサービスを行っています。

専門家相談は、弁護士・建築士と面談で相談に乗ります。
紛争処理とは、トラブルを専門家である弁護士と建築士が中立・公平な立場であっせん・調停・仲裁によって解決することです。
裁判を起こさず、迅速に少ない費用で解決できます。

裁判と異なり非公開で行われるので、プライバシーを守ることが可能です。

7-2.独立行政法人 国民生活センター

消費者センターという言葉を聞いたことがあるでしょう。
その消費者センターを統括しているのが国民生活センターです。

商品やサービスなど消費者生活全般に関する苦情や問い合わせについて、専門の相談員が受け付けており、紛争処理も行っています。
消費者保護のために幅広く窓口を設けているだけでなく、土日祝日にも窓口が開放されているので、忙しい方でも問い合わせしやすくなっています。

「ADR(裁判外紛争解決手続)」「裁判を行うほどでもない」「相手との直接交渉では解決できない」場合に、中立的な専門家に仲立ちを依頼することが可能です。
助言やあっせんなどの相談処理による解決が見込めない場合に、和解の仲介や仲裁を申請できる制度となっています。
困りごとがある際は、まず経緯や困っている内容をメモしておき、連絡を取ってみましょう。
消費者が泣き寝入りすることのないように、その道のプロが問題解決のために力を貸してくれます。

※弁護士を立てて民事裁判を起こすということも可能ではありますが、相談料と裁判費用および事態が長期化するため、上記の相談機関で解決できない場合に相談するのがよいでしょう。

8.ピンホールの補修を自分でやらないほうがよい理由

注意マーク

外壁のピンホールを発見した際、DIYでの補修を検討する方も少なくありませんが、専門家に任せるのがおすすめです。
自己補修には予想以上のリスクがあり、長期的には大きな問題につながる可能性があります。
以下では、ピンホール補修を自分で行わないほうがよい具体的な理由を詳しく解説します。

8-1.塗装業者の保証が適用されない可能性がある

ピンホールの自己補修は、塗装業者の保証を無効にしてしまう危険性があります。
多くの塗装工事には保証期間が設けられており、その間に問題が発生した場合は無償で補修を受けることが可能です。
しかし、自己補修を行うと、その後の問題が元の工事に起因するものか、自己補修によるものかの判別が困難になりかねません。

保証書には通常、「瑕疵(かし)を発見したら直ちに施工業者へ連絡すること」という条項が含まれています。
自己補修はこの条項に違反することになり、保証が適用されなくなる可能性が高くなります。
結果として、将来的に大規模な補修が必要になった場合、全額自己負担となるおそれがあるでしょう。

8-2.現状よりも悪化するおそれがある

素人の自己補修は、問題を解決するどころか、さらに悪化させてしまう可能性があります。
ピンホールの正確な原因診断や適切な補修方法の選択には、専門的な知識と経験が必要です。
不適切な補修材料や技術を用いると、以下のような問題が生じる可能性があります。

・塗膜の密着性が低下する
・新たな亀裂や剥がれが生じる
・水分が侵入し下地が劣化する

外壁の素材や既存の塗装との相性を考慮せずに補修を行うと、色むらや質感の不一致が目立ち、外観を損なう結果になることもあるでしょう。
専門業者は適切な材料と技術を用いて、周囲の外壁と自然に調和する補修を行えます。

8-3.高所の作業では落下の危険が伴う

外壁の補修作業は、多くの場合高所での作業を伴います。
専門業者は適切な安全装備と経験を持っていますが、一般の方が高所で作業を行うことは非常に危険です。
足場の設置や安全帯の使用など、適切な安全対策を取らずに作業を行えば、重大な事故につながりかねません。

また、高所作業に不慣れな場合、作業に集中するあまり周囲の状況に注意が行き届かず、転落や落下物による事故のリスクが高まります。
専門業者は、作業の安全性を確保するための訓練を受けており、適切な保険にも加入しています。

以上の理由から、ピンホールの補修は専門家に任せるのがおすすめです。
長期的な視点で考えると、専門業者による適切な補修は、安全性の確保と外壁の耐久性向上につながり、結果的にコスト面でも有利になる可能性が高くなります。

9.ピンホールができてしまう前に!業者選びの確認ポイント

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ピンホールができる理由はさまざまですが、基本的には塗料の扱いを熟知していれば起きない施工不良です。
外壁塗装には、専門的な技術と知識が欠かせません。
1番大切なことは、しっかりした施工を行える業者に依頼することです。
以下では、ピンホールができてしまう前に、確認しておきたい業者選びのポイントを紹介します。

9-1. 塗装範囲について

外装のほかに、屋根やバルコニーが塗装の対象になるのか確認しておきましょう。
屋根やバルコニーが別料金にもかかわらず、確認ミスで外壁のみの塗装となるトラブル事案があります。

9-2. 作業内容と日程について

どのような工事をどのような日程で行うのか、事前に確認しておくとよいでしょう。
屋外での作業がしにくくなる工事ですので、スムーズに洗濯などを行うためにも、作業内容と日程の確認は必要です。

9-3.保証について

保証がある場合は、保証の内容、期間、対象、対象となる不具合の種類についても確認しておき、書面(保証書)をもらいましょう。
保証書がいつ発行されるのか、併せて確認する必要があります。
計画前にしっかり吟味したいポイントです。

9-4.アフターフォローの有無と内容について

アフターフォローで多いのが無料点検です。
無料点検の時期や内容も確認しておくとよいでしょう。

まとめ

ピンホールの発生は外壁塗装の大敵ですが、適切な対策と施工を行うことでそのリスクを大幅に低減できます。
塗料選びや下地処理の徹底、作業環境の管理など、一つひとつの工程を丁寧に進めることが重要です。

また、ピンホールを発見した際には、自己補修を避け、専門業者に相談することをおすすめします。
正しい方法で補修すれば、美観と耐久性を回復し、長期的な安心を手に入れられます。
適切な塗装と維持で、美しい外壁を末長く保ちましょう。

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