
外壁塗装の相談でよく聞く「10年」という数字。
「まだまだ綺麗なのに、どうしてそんなに外壁塗装を急かすんだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ですが、これは決して単なる営業トークではありません。
「10年」とよく言われるのは、日本の住宅の多くは新築から「10年〜15年」が経過すると、太陽光の紫外線や雨風によって塗料の防水バリアが寿命を迎えてしまうからです。
しかし、塗料の防水バリアが切れているか(=最適な外壁塗装の時期かどうか)の判断基準は、築年数だけではありません。
外壁にあらわれる「白い粉(チョーキング)、ひび割れ、コケ・カビ、目地の割れ(シーリングの劣化)、はがれ」という5つの初期症状(サイン)で、専門知識がなくても自分自身で簡単にメンテナンス時期かどうかを見極められます。
この記事では、外壁塗装工事で失敗しない・損をしないために、なぜ「10年〜15年」が理想的な外壁塗装の時期として推奨されるのか、そして、なぜこのタイミングでの外壁塗装のメンテナンスが重要なのか、その理由をプロの視点から詳しく解説します。
なぜ「10年」が外壁メンテナンス時期のキーワードなの?
外壁メンテナンスで「10~15年」が重視される理由は、日本の家の約8割に使われている「窯業系サイディング」という外壁材が、「約10年で防水機能の寿命」を迎えるからです。
このタイミングで適切な外壁のメンテナンスを行う3つの大きなメリットを見てみましょう。
◆10〜15年でメンテナンスをする3つのメリット
・費用対効果
将来の補修コストを大幅に抑えられるのが最大のメリットです。
外壁の防水バリアが完全に切れる前の10〜15年目という時期であれば、必要な工事は「外壁の塗り替え」だけで済みます。
しかし、この適切な外壁塗装の時期をスルーしてしまい、雨水が建物の躯体にまで染み込んでしまうと、外壁材自体の張り替えや腐った柱の交換といった大規模な解体工事が必要になり、修繕費用が一気に倍以上に跳ね上がります。
・家の寿命を延ばす
お家の最大の天敵は水分です。10年という時期で塗料の防水バリアを新しくしてあげることで、建物の躯体を湿気から守ることができます。
水分をシャットアウトすれば躯体が新築に近い状態で維持され、雨漏りやシロアリの発生を未然に防げます。定期的な外壁のメンテナンスは、お家の資産価値を維持するためにも欠かせません。
・遮熱・断熱性能と快適性アップ
遮熱・断熱などの最新機能をプラスしてお家の快適性を高められるのも、10年~15年のタイミングで外壁メンテナンスを行う大きなメリットです。
現在の外壁塗料は、10年前よりもはるかに進化しています。10年〜15年という外壁塗装の目安の時期に合わせて塗り替えることで、単に色を綺麗にするだけでなく、「夏の室温を下げる遮熱機能」や「汚れが雨で落ちるセルフクリーニング機能」をお家に後付けでき、毎月の電気代の削減にも直結します。
今すぐ外壁メンテナンスをすべき5つのサイン
新築から10~15年が経過すると外壁はどんな状態になっているのでしょうか。
ご自身でもチェックできる5つの具体的な劣化症状を解説します。
◆サイン1:チョーキング(白い粉が手につく現象)
外壁に触れた際、チョークのような白い粉が手につく現象です。
これは、風雨や紫外線によって塗料の中の成分が分解され、寿命を迎えている証拠。「塗膜の寿命=外壁の防水性の寿命」ですので、触って手が真っ白になる場合は、すでに雨水を弾くバリア機能がなくなっていると判断してください。
◆サイン2:ひび割れ(ヘアクラック・構造クラック)
ひび割れは幅によって緊急度が激変します。髪の毛ほどの細いひび(幅0.3mm未満のヘアクラック)であれば急ぎませんが、それ以上の太いひび(構造クラック)は要注意。
隙間から雨水が侵入し建物の躯体を傷めてしまうため、早めの補修が必要です。
◆サイン3:変色・退色・コケやカビの発生
新築時に比べて外壁の色が明らかに褪せていたり、日当たりの悪い北側の壁などに緑色のコケや黒カビが発生していませんか?
「見た目が悪いだけ」と侮ってはいけません。コケやカビが発生するのは、外壁の防水性が落ちて、壁が常に水分を含んで湿っているからです。
この状態を放置し続けると、根を張ったコケが外壁材自体を脆くしてしまいます。
◆サイン4:シーリング(目地)のひび割れ
サイディングボードという外壁の板の間や窓のサッシとの隙間を埋めている、ゴム状のパーツ(シーリング)に注目してみてください。経年劣化でカチカチに硬くなってひび割れたり、痩せて隙間ができたりしていませんか?
シーリングの隙間から雨水が侵入してしまうと、躯体をじわじわと腐らせる原因になります。
◆サイン5:塗膜の浮き・剥がれ
塗装がペリペリと浮いていたり、ポロポロと剥がれ落ちて下地が見えてしまっているのは、外壁材が雨水や直射日光によるダメージを直接受けてしまっている状態です。
放置すると外壁塗装だけでは直せなくなり、外壁そのものを張り替えるような大規模で高額な工事に発展してしまいます。
外壁メンテナンスはどの季節が最適?
外壁塗装は屋外の施工ですので、どうしても季節や気候の影響を強く受ける工事になります。
塗料を美しく密着させ、本来の耐久性を100%発揮させるためには、「気温5℃以上、湿度85%未満」という気候条件をクリアする必要があります。
工事を依頼する前に知っておきたい知識として、各季節のメリットとデメリットを整理しました。
◆春(3月〜5月)
天候・湿度ともに安定しており、塗料の乾燥に最も適したベストシーズン。工事が予定通りスムーズに進みやすいのが最大のメリットです。
ただし、外壁塗装業界全体が繁忙期に入るため、外壁塗装業者への予約が殺到し、希望通りのスケジュールで職人さんを確保するのが最も難しい季節でもあります。
◆夏(6月〜8月)
梅雨時期(6月〜7月前半)は雨で工期が延びやすいのが難点ですが、真夏になれば塗料の乾き自体は早くなります。
ただし、工事中は窓をビニールで養生(目張り)して閉め切ることが多いため、室内の暑さやエアコンの使用制限にストレスを感じる方も少なくありません。
外壁塗装をされたお客様の中には「工事中に窓をずっと閉め切っていたことで、室内に湿気がこもり、カビが生えてしまった……」というトラブルを経験された方もおられます。
梅雨時期や夏に工事を検討するなら、施工中でも換気ができるように「窓の開け閉め」について、事前に外壁塗装業者へしっかりと相談しておくことが大切なポイントです。
◆秋(9月〜11月)
春に並ぶ、もう一つのベストシーズンです。9月の台風シーズンさえ避ければ天候が安定しており、非常に高品質な塗装工事が期待できます。
近年の9月はまだまだ厳しい暑さが残りますが、10月下旬~11月になれば、過ごしやすい気候になります。工事中に窓を閉め切るタイミングがあったとしても、室内が暑くなりすぎず快適に過ごせるのは、この時期ならではの大きなメリットです。
◆冬(12月〜2月)
気温が低く、地域によっては霜や雪の影響で塗料が乾きにくいため、工期が長くなりがちです。ただ、空気が乾燥しているため条件さえ満たせば問題なく施工できます。
業者の閑散期のため職人のスケジュールが確保しやすいメリットがあります。
◆【結論】春と秋がおすすめ!
最もおすすめの外壁メンテナンス時期は、やはり気候が安定している「春」と「秋」です。
ただ、この人気の高い2つの季節は非常に予約が集中しやすく、数ヶ月前からすでに職人さんのスケジュールが埋まっていることも少なくありません。
春や秋になってから「今すぐやらなきゃ!」と慌てて、スケジュールの空いている外壁塗装業者を焦って探したりするのは禁物です。
気持ちが焦っているときほど、冷静な判断ができずに失敗を招いてしまうものです。高額な外壁塗装工事だからこそ、どこまでも慎重にいきましょう。
まずは今回ご紹介した外壁メンテナンスの一般知識をベースに、「次のベストシーズンに向けて、現在の我が家の外壁に5つのサインが出ているかどうか」をご自身の目で確かめてみること。
それが、失敗しない外壁メンテナンスへの第一歩です!
まとめ|次のベストシーズンに向けて今できること
今回は、外壁メンテナンスの適切な時期と、今すぐ外壁塗装が必要かどうかの見極め方について解説しました。
「もう春のベストシーズンを過ぎてしまった……」と落ち込む必要はありません。
春のおすすめ時期は過ぎてしまいましたが、次のおすすめ時期である「秋」に向けて動き出すには、今がまさに最高のタイミングだからです!
今からじっくり時間をかけて情報を集め、信頼できる業者を選んで相談しておくことで、秋のベストシーズンに外壁塗装工事をばっちり合わせることができます。
もうすぐ梅雨の時期に入ると雨でお家の外に出にくくなりますし、夏を迎えると暑すぎて短い時間でも外で外壁チェックするのは危険になります。
気候が本格的に崩れる前の今、ぜひご自身で大切なマイホームの外壁をじっくりチェックしてみてください。
もし、「白い粉が手につく」「気になるひび割れがある」など、少しでも気になる箇所が見つかりましたら、いつでもお気軽にさくら外壁塗装店へご相談くださいね!
大切なマイホームのメンテナンスを、さくら外壁塗装店が全力でサポートいたします!
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