
目次
外壁塗装の見積書に書いてある「下地処理」という項目、どんな作業かご存知でしょうか?どんな作業なのかを知らないと、「もしかして余計な費用が上乗せされているのでは……?」と不安になりますよね。
実は、この下地処理こそが外壁塗装の品質や耐久性を大きく左右する重要な工程です。
外壁塗装の品質の約9割は下地処理で決まるといわれるほど、塗装前の工程が仕上がりや耐久性を大きく左右します。
この工程をおろそかにすると、どんな最高級の塗料を使っても長持ちしません。
「見積もりに書いてある下地処理は、本当に必要なの?」
「手抜き工事をされないためには、何を確認すればいい?」
本記事では、外壁塗装の工程を整理しながら、失敗しないために絶対押さえておきたい「下地処理の重要性」を、外壁塗装のプロが分かりやすく解説します!
外壁塗装の下地処理が重要な理由
外壁塗装における塗料は、建物を紫外線や雨風から守るための保護膜の役割を担っています。しかし、どんなに高性能な塗料を選んでも、その保護膜を支える外壁の状態が悪ければ、本来の耐久性を発揮することはできません。
例えるなら「ホコリだらけの壁に粘着テープを貼る」ことを想像してみてください。しっかり貼り付かず、すぐに剥がれてしまうはずです。
外壁塗装の下地処理もそれに似ていて、汚れや古い塗膜、ひび割れを放置したまま塗装をしても、塗料はしっかり密着しません。
その結果、早ければ1〜3年で剥がれや膨れが生じ、隙間から雨水が侵入して建物内部の劣化を早めてしまう……という事態になりかねないのです。
つまり、塗る前の下地処理こそが、外壁塗装の寿命を左右する重要ポイントなのです。
外壁塗装の全工程マップ
下地処理はどのタイミングで行われるのでしょうか?外壁塗装の基本的な工程は以下の図の通りです。
◆工程➀:足場設置・飛散防止ネット
まずは安全に作業を行うために足場を設置し、塗料や洗浄水が近隣へ飛散しないよう飛散防止ネットを取り付けます。
外壁塗装職人の安全確保はもちろん、細部まで丁寧な施工を行うためにも欠かせない工程です。
◆工程②:高圧洗浄
高圧洗浄では、外壁に付着した汚れやコケ、カビ、チョーキングの粉、古い塗膜などを洗い流します。
汚れが残ったまま塗装すると塗料の密着性が低下するため、高圧洗浄は塗料の性能を十分に発揮させるための重要な下準備です。
洗浄後は外壁をしっかり乾燥させてから次の工程へ進みます。
◆工程③:下地処理☆最重要工程!
ここが今回ご説明する重要ポイント!外壁塗装の品質を左右する最も重要な工程、それが「下地処理」です。
ひび割れの補修やケレン作業、剥がれかけた塗膜の除去などを行い、塗料がしっかり密着する状態へ整えます。
下地処理を丁寧に行うことで、塗膜の耐久性や防水性がアップします!
◆工程➃:下塗り(プライマー)
下塗りは、外壁と上塗り塗料を密着させる接着剤のような役割があります。
下地の吸い込みを抑えたり、小さな凹凸を整えたりする役割もあり、この工程を省略すると塗膜が剥がれやすくなる原因になります。
◆工程⑤:中塗り・上塗り
中塗りと上塗りでは、塗膜の厚みを確保し、外壁を紫外線や雨風から守る丈夫な保護膜を形成します。
規定の塗布量や乾燥時間を守ることで、塗料本来の性能を十分に発揮できます。
◆工程⑥:最終点検・足場解体
施工完了後は塗り残しや色ムラ、補修漏れがないかを細かく確認します。
必要に応じて手直しを行い、お客様にも仕上がりをご確認いただいたうえで足場を解体し、工事完了となります。
外壁塗装の下地処理【重要項目3選】
下地処理と一言でいっても、その内容はさまざま。すべての住宅で同じ作業を行うわけではなく、築年数や外壁材の種類、劣化状況によって必要な補修は異なります。
例えば、以下のような違いがあります。
・ひび割れが多い住宅 :クラック補修が必須
・コーキングが劣化している住宅 :コーキング打ち替え・増し打ちが必須
・チョーキングが進行している住宅 :丁寧な洗浄と下塗り選定が必須
・サビが発生している住宅 :ケレン作業が必須
ここでは、特に重要な3つの下地処理をピックアップしてご紹介します。
◆ケレン作業(素地調整)
ケレン作業とは、サビや古い塗膜、汚れなどを研磨して取り除き、塗料が密着しやすい状態に整える作業です。表面を適度にザラつかせる(目荒らし)ことで、塗料の密着性を最大限に引き出します。
また、鉄部は要注意。サビをしっかり落とさないまま塗装すると、内部から再発して塗膜が膨らんだり剥がれたりします。
塗装を長持ちさせるためには欠かせない作業です。
◆クラック(ひび割れ)補修
外壁にできたひび割れをそのまま塗装しても、ひび割れ自体は改善されません。
その隙間から雨水が浸入すると、隙間から雨水が浸入して雨漏りの原因になります。
最近は手軽な補修用DIY商品も販売されており、「小さなひび割れだから自分で塞いでしまおう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。ですが、どうか少しだけ待ってください。
ひび割れの補修は、見た目の美しさはもちろん、大切なお住まいの防水性能を守るための重要な工程です。
ひび割れの幅や深さに応じて、シーリング材や樹脂を使い分けるのがプロの技。ひびの状態を正しく見極め、目に見えない内部のことまで考えた最適な方法で補修できるのは、経験に裏打ちされたプロの判断力があるからこそ。
◆旧塗膜の撤去・清掃
剥がれかけた古い塗膜や浮きを放置して上から塗装するのは、非常に危険。土台が脆ければ、どんなに高価な塗料を塗っても、短期間で一緒に剥がれ落ちてしまうからです。
また、塗装前のホコリや削りカスを徹底的に清掃するのも重要な工程。丁寧な下地処理が、数年後の仕上がりと耐久性に大きな差を生みます。
塗装してしまえば目には触れない場所ですが、だからこそ一切の不安要素を取り除き、万全の状態で塗装工程へ進む。これこそが職人のこだわりです。
下地処理が不十分だとどうなる?
下地処理を省略したり、不十分なまま塗装したりすると、次のようなトラブルにつながる可能性があります。
◆早期剥離
施工から1〜3年という短期間で、塗膜がポロポロと剥がれ落ちてくる。
◆塗膜の膨れ・浮き
内部の湿気やサビが逃げ場を失い、塗膜が内側から押し上げられる。
◆ひび割れの再発
補修が不完全なため、隙間から雨水が再び浸入する。
◆構造的なダメージ
内部結露や浸水により、放置すれば建物の腐食が進行する。
◆耐用年数の短縮
高価な塗料を選んでも、本来の性能が発揮されず、予定より早く再塗装が必要になる。
たとえ施工直後は美しく見えても、下地処理が適切でなければ、その外壁塗装は長持ちしません。
もしかすると、この記事を読んでいる方の中には、外壁塗装をしたばかりにもかかわらず「もう塗装が剥がれてきた」「なんだか不自然な膨らみがある」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。トラブルの原因はさまざまですが、「施工時の下地処理不足」の可能性もあります。
せっかく高価な塗料を選び、大金をかけて外壁を塗り替えたのに、下地処理が不十分なばかりにその効果が発揮されないとしたら、これほど悔しいことはありません。
だからこそ、外壁塗装で失敗しないためには、「外壁塗装業者の信頼性」と「下地処理への誠実な姿勢」をしっかり見極める必要があります。
見積書をチェック!下地処理の内容
では、「信頼できる外壁塗装業者か」はどのように見極めればよいのでしょうか。
実は、見積書に記載される「下地処理」の項目を見るだけでも、業者の誠実さはある程度見極めることができます。
住まいの寿命を左右する下地処理を軽視しない外壁塗装業者を選ぶために、以下のポイントに着目してみましょう。
◆下地処理の内容が具体的に記載されているか
「下地補修一式」という言葉だけで終わっていませんか?補修の内容が明記されているかを確認しましょう。
・高圧洗浄:汚れや古い塗膜を洗い流す
・ケレン:塗膜の剥がれを削り、密着度を高める
・クラック(ひび割れ)補修:隙間を埋めて浸水を防ぐ
・シーリング補修:シーリングを打ち替えたり打ち増したりする
下地処理の項目が極端に少なかったり、補修内容が曖昧だったりする場合は注意が必要です。
適正価格かどうか分かりませんし、曖昧なまま進めると、手抜き工事や後々のトラブルを招きかねません。
◆施工内容について説明があるか
現地調査の結果に基づいた説明がないまま見積書が提示される場合も注意が必要。「あなたの家の外壁が今どのような状態なのか」という報告がない場合は、必ず自分から確認するようにしてください。
もちろん、見積書を出した後に詳しく説明してくれる外壁塗装業者もいますが、契約前に「根拠」を確認しておくのが最も安心です。
「なぜひび割れ補修が必要なのか」「なぜケレンを行うのか」といった、作業一つひとつに理由まで説明してくれる外壁塗装業者は信頼できますし、何より納得感を持って工事を任せることができます。
現地調査の結果を踏まえ、あなたの家の劣化状態に合わせた丁寧な提案があるかどうか。これも、信頼できる業者を見極めるための大切な判断基準です。
まとめ|外壁塗装は下地処理が重要!
いかがでしたでしょうか?
外壁塗装では、どうしても完成後の「仕上がりの美しさ」に意識が向きがちですが、長く住まいを守るために本当に重要なのは、塗装前の「下地処理」です。
どれほど高価で高性能な塗料を選んだとしても、土台となる下地処理が適切でなければ、その性能を十分に発揮させることはできません。
見積書を受け取った際は、塗料の種類や価格だけでなく、「高圧洗浄」「ケレン作業」「ひび割れ補修」などの下地処理が含まれているかも確認してみてください。
さくら外壁塗装店では、一つひとつの工程を丁寧に行い、塗料の性能を最大限に引き出す施工を心掛けています。
外壁塗装をご検討中の方や、見積内容が適切か不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。専門スタッフがお住まいの状態を確認し、分かりやすくご説明いたします。
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