
目次
ご自宅の外壁が剥がれていることに気づいたとき、さまざまな不安が押し寄せて「今すぐ何とかしなきゃ」と焦ってしまいますよね。
最近は動画などでDIYのやり方もたくさん紹介されているので、「自分で直せるなら、やってみようかな」と思う方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、外壁の剥がれを慌てて間違った方法で応急処置してしまうとかえって症状を悪化させたり、修理費用が高くついたりする原因になってしまいます。
この記事では、自分ですぐできる安全な応急処置をはじめ、剥がれが起きる本当の原因、そして剥がれを放置するリスクまで、外壁のプロが分かりやすく解説します。
正しい知識をつけて、大切なご自宅を一緒に守っていきましょう!
外壁の剥がれを見つけたら?最初にやるべき「応急処置」
自宅の外壁に剥がれを見つけたら、まず大切なのは「これ以上被害を広げないこと」です。
「少しくらいならこのまま様子を見ようかな」「ホームセンターで補修材を買って自分で直せるかも?」そんなふうに考えてしまいがちですが、自分だけで判断するのは少しお待ちください。
外壁の剥がれは、私たちが思っている以上に建物自体の劣化が進んでいるサインが多く、表面だけの補修では済まない場合があります。
そのためまずは無理に自分で直そうとせず、安全な応急処置を行ったうえで、できるだけ早く外壁塗装・補修の専門業者へ相談するのが最善策です。
外壁の剥がれを発見したときに、ご自身でできる具体的な安全な応急処置を3つご紹介します!
◆被害状況の撮影
まずは、スマートフォンなどで剥がれている範囲や場所を写真に残しておきましょう。
写真を残しておくべき理由は、主に以下の2つです。
・劣化の進行度を比較できる
「時間が経ってさらに広がっていないか」を後から見比べて判断しやすくなります。
・業者へ正確に状況を伝えられる
修理業者に相談や見積りを依頼する際、写真があると状態が正しく伝わり、スムーズに対応してもらえます。
きれいに記録するコツは、「全体写真(外壁のどの部分にあるのか位置関係がわかる写真)」と「近接写真(剥がれの大きさや深さがアップでわかる写真)」の両方を残しておくことです。
◆剥がれた破片の保管
もし落ちてきた塗膜や外壁材の破片があれば、すぐに捨てずに大切に保管しておきましょう。保管しておくべき理由は以下の通りです。
・劣化レベルの正確な判断材料になる
破片の厚みや材質を見ることで、「表面の塗装だけが剥がれているのか」「外壁材(下地)まで傷んでいるのか」をプロが正確に見極めやすくなります。
・補修方法の検討に役立つ
特にサイディングの一部が欠けている場合、実際の破片があると今後の補修方法や材料選びをスムーズに進めることができます。
破片は汚れていても構わないので、ビニール袋などに入れてそのまま取っておくのがおすすめです!
◆ブルーシートやテープでの保護
「剥がれた部分から雨が染み込みそう……」と不安なときは、防水シートやブルーシートを使って一時的に覆うのも有効な応急処置です。
ただし、保護する際には以下の2つの注意点を必ず守りましょう!
・外壁への直貼りはNG
ガムテープなど粘着力の強いテープを外壁へ直接貼ると、それを剥がすときに残っている塗膜まで一緒に剥がしてしまうことになり、かえって被害を悪化させる原因になります。
・長期間の放置は避ける
ブルーシートやテープでの保護は一時的な応急処置です。台風や大雨が予想される緊急時などを除き、そのまま長期間貼りっぱなしにしないよう注意しましょう。
ここまでご紹介した応急処置は、すべて「これ以上の被害の拡大を防ぐための一時的な対策」にすぎません。
「何とかなったから大丈夫」と放置せず、必ず根本的な解決に向けてプロに原因を調査してもらい、適切な補修を行う必要があります。
やっちゃダメ!外壁の剥がれに対するNG行動
外壁の剥がれを見つけると、「すぐに何とかしなきゃ!」と焦ってしまいますよね。
しかし、良かれと思ってやった自己流の対応が、かえって症状を悪化させる原因になってしまうこともあるのが怖いところ。
お家が危険な状態になってしまうと、毎日の生活の安全そのものが脅かされて大変危険です。
外壁の剥がれに対して、絶対に避けるべき4つのNG行動がこちらです。
◆剥がれかけた塗膜や外壁材を無理にはがす
ペリペリと剥がしたくなる気持ちをグッと我慢しましょう。周囲の健康な部分まで傷つけて被害が広がってしまいます。
◆市販の補修材やコーキングだけで塞いでしまう
内部の雨水や劣化を閉じ込めてしまい、余計に状況を悪化させてしまう恐れがあります。
◆原因を確認せずに上から塗料を塗る
原因を解決しないまま塗装しても、すぐにまた同じ場所が剥がれてしまいます。
◆高所を脚立で作業する
2階以上の高い場所での慣れない作業は転落事故につながり大変危険です。
外壁の剥がれは、「経年劣化」だけでなく「施工不良」や「内部への雨水の侵入」「下地の傷み」など、素人では判断できない深い原因が隠れている場合が多くあります。
表面だけをごまかしても根本的な解決にはならず、結果的に修理費用が余計にかかってしまい後悔する……というのもよくある失敗です。
そんな後悔をしないためには、DIYでの本格的な補修は避け、あくまで一時的な応急処置にとどめて、プロにしっかり見てもらいましょう!
「塗装の剥がれ」と「外壁材自体の剥がれ」の違い
外壁の剥がれには、「塗装(塗膜)が剥がれている状態」と、「外壁材そのものが剥がれている状態」の2種類があります。
それぞれの違いと危険度をチェックしてみましょう!
◆塗装の剥がれ(軽度~中度)
・原因:紫外線や雨風による経年劣化、過去の施工不良など
・対処:基本的な塗り替えや部分的な補修で改善できることが多い
◆外壁材自体の剥がれ(重度)
・原因:長期間の雨水浸入による下地の腐食、凍害、深刻な建物の傷みなど
・対処:表面の塗装だけでは対応できず、外壁材の張り替えや下地の本格的な補修が必要になる場合が多い
「ただペンキが剥げているだけだろう」と自己判断して放置してしまうのは禁物です。見た目だけではどちらの深刻度なのか判断が難しいため、気になる症状を見つけたら専門業者に一度しっかり点検してもらいましょう。
外壁の剥がれは、原因や症状の度合いによって必要な補修方法や費用も大きく変わってきます。
なぜ剥がれる?外壁材別の「剥がれの原因」
剥がれには2種類あると分かったところで、次は外壁材ごとの「剥がれの原因」も理解しておきましょう!
外壁の剥がれといっても、その原因は外壁材の種類や劣化の状況によってさまざまです。
「なぜ剥がれているのか」という原因を正しく把握しないまま直してしまうと、あっという間にまた同じ場所が剥がれてしまうため注意が必要です。
代表的な外壁材ごとの剥がれの原因をご説明いたします!
◆サイディング外壁の場合
現在、日本の住宅の約8~9割ほどで使われているサイディング外壁。このサイディングで剥がれが起きる大きな原因の一つが、「塗膜や目地のコーキング(シーリング)の劣化」です。
・コーキングのひび割れ・痩せ
板と板のつなぎ目にあるゴム状のコーキングが古くなると、ひび割れたり痩せ細ったりします。その隙間から雨水がじわじわと入り込み、サイディングボードの内部や下地を傷めてしまいます。
・塗膜の剥がれ、反り、欠けの発生
水分を含んだボードが乾燥を繰り返すことで、表面の塗膜がプクッと膨れて剥がれたり、サイディング材自体が反ったり欠けたりしてしまいます。
築年数が経つにつれて防水性能はどうしても低下してしまうため、「外壁がかなり色あせてきた」「なんだか目地がボロボロしてきたかも」と感じたら、放置せずに定期的なメンテナンスを行うことが大切です!
◆モルタル外壁の場合
モルタル外壁は、セメントと砂を混ぜ合わせて職人さんが手作業で仕上げる外壁材。温かみのあるデザインが魅力ですが、「ひび割れ(クラック)」「外壁の剥がれ」が起きやすいという特徴があります。
モルタルで剥がれが起きる主な原因は、以下のようなものがあります。
・ひび割れからの雨水侵入
経年劣化や地震などの揺れでひび割れが生じ、そこから雨水が入り込むことで、塗膜が浮き上がったり剥がれたりします。
・下地との密着力低下
長年の経過でモルタルと下地の密着が弱まると、表面の塗膜だけでなくモルタル自体がボロっと浮いたり欠けたりする場合もあります。
「ちょっとしたひび割れや剥がれだし大丈夫かな」と油断して放置していると、あっという間に劣化が広がってしまうのが怖いところ。
外壁の剥がれを見つけた段階で、早めにプロの点検を依頼するのが安心です!
外壁の剥がれを放置するリスク
「少し剥がれているだけだから、もう少し様子を見よう」と考える方も多いかもしれません。
毎日お仕事や家事で忙しいと、業者に見積もりを出してもらったり、日程を調整したりする時間がなかなか取れず、「また今度でいいか……」と先延ばしにしたくなりますよね。
しかし、外壁の剥がれははっきりとした劣化サイン。放置している間にも雨水や湿気が内部へ入り込み、見えない部分でダメージが広がっている可能性があります。
初期のうちであれば比較的軽微な補修で済むこともありますが、症状が進行すると修理範囲が広がり、工事費用や工期も大きくなっていきます。
「あのときすぐに直しておけばよかった……」と後悔しないためにも、外壁の剥がれをそのままにすることで起こる代表的な3つのリスクをご紹介します。
◆雨漏りの発生
「まだ室内には水が垂れてきていないから大丈夫」と油断するのはNG。実は雨漏りは、すぐ室内に現れるとは限りません。外壁の剥がれた隙間から入り込んだ雨水が、壁の内部で静かに進行していることが非常に多いのです。
◆下地や木材の腐食
内部に回った水分が防水シートや下地材を傷め、建物の土台となる大切な木材を少しずつ腐らせていきます。
◆大規模な修理への発展
壁の中で深刻なダメージが進行し、気付いた頃には外壁だけでなく天井や壁紙の張り替え、下地の大掛かりな補修が必要になり、修理費用が跳ね上がってしまいます。
「壁の中で起きていて見えない」からこそ、剥がれを見つけたら放置せずに早めの対策が肝心です!
◆シロアリの誘引
シロアリは湿気や水分をこよなく好む生き物。雨水を含んで湿った下地や、腐食しかけている木材は彼らにと格好のターゲットです。
外壁の剥がれから侵入した雨水によって柱や土台の木材が湿った状態が続くと、シロアリにとって最高の住処を作り出してしまうことになります。
被害が住宅の構造部分まで及んでしまうと、外壁の補修だけでは到底おさまらず、「大規模な建物の修繕」や「専門業者によるシロアリ駆除」といった想像以上の大掛かりな工事が必要になります。
もちろん、すべての剥がれがすぐにシロアリ被害に直結するわけではありませんが、「水分が入り込む状態を長期間放置する」というリスクの大きさを考えると、決して軽く見過ごすことはできません。
◆修理費用の高騰
外壁の剥がれは、早めに対処すればするほど補修範囲を小さく抑えられる可能性が高いです。
「もう少し様子を見よう」と放置してしまうと、次のような悪循環で修理費用がどんどん跳ね上がってしまいます。
・軽度な状態(初期):部分的な補修や「外壁塗り替え」で対応できることが多い
・重度な状態(放置後):外壁材や下地まで水が回り込んでしまうと「外壁張り替え」が必要になる
外壁の剥がれ補修の業者選び
大切なお家のメンテナンスに、「安いから」「近所だから」といった理由だけで外壁塗装業者を選んでしまうのは避けたいところ。
悪徳な外壁塗装業者に依頼してしまうと、必要な補修が行われず、数年後に再び同じ症状が発生してしまう可能性もあります。
後悔しない外壁塗装や外壁補修を行うために一番重要なのは、「建物の状態を隅々まで調査し、剥がれの原因まで突き止めたうえで、ぴったりの補修を提案してくれる優良な外壁塗装業者を選ぶこと」です。
外壁塗装業者を選ぶ際は、次の3つのポイントを必ずチェックしましょう!
◆現地調査を丁寧に行ってくれるか
信頼できる外壁塗装業者は、剥がれている表面の箇所だけでなく、外壁全体の状態やシーリング、防水部分なども含めて総合的にしっかり点検してくれます。
「なぜここが剥がれてしまったのか」という根本的な原因まで調べたうえで補修方法を提案してくれるため、再発を防ぐことにもつながります。
見積もりの前に現地をろくに確認せず、「今なら安くしますよ!」とその場で契約を急かすような悪質な外壁塗装業者には十分注意しましょう。
▼業者選びについてはこちらの記事でも詳しく解説しています!
【外壁塗装のプロが解説】トラブルを防ぐ業者選び5つのポイント
◆補修内容や見積書の説明が分かりやすいか
見積書をチェックするときは、使用する塗料の種類や具体的な補修方法、施工範囲などが細かく記載されているか必ず確認しましょう。
「外壁補修一式」といった曖昧な書き方をしている見積書では、実際にどんな工事をされるのか全く判断できません。
とはいえ、「外壁補修一式」と書いてあるだけで「すぐに悪い業者だ」と決めつけてしまうのは少し判断が早いのも事実です。
もしそのような表記があった場合は、「この一式には具体的にどんな作業が含まれていますか?」と遠慮せずに内容をしっかり聞いておきましょう。
難しい専門用語ばかりを並べるのではなく、「なぜこの工事が必要なのか」「どう直すのか」を素人にも分かりやすく丁寧に説明してくれる外壁塗装業者なら、安心して納得したうえで工事を任せられます。
▼見積書の見極め方についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
外壁塗装の良い見積書・悪い見積書を徹底解説|業者に聞くべき質問例も紹介!
◆複数の業者で比較検討する
外壁補修や外壁塗装の「適正価格がいくらなのか」は素人目には想像がつきにくいのが悩ましいところです。
実際、相場を知らない人の足元を見て、法外な高額費用を請求してくる悪質な業者も残念ながら存在します。
だからこそ、最初から1社だけに絞るのではなく、必ず複数社から見積り(相見積り)を取ることが何よりも大切です。
複数社を比べることで、次のようなメリットがあります。
・適正価格がわかる
複数の見積りを並べることで、その工事が本当に妥当な金額なのかが見えてきます。
・価格交渉がしやすくなる
「他社さんではこの金額だったのですが……」と具体的な競合他社の見積りを提示できるようになるため、適正価格を引き出しやすくなります。
・優良な対応を見極められる
金額の安さだけで飛びつくのではなく、「調査が丁寧だったか」「質問に誠実に答えてくれたか」「補修方法に納得できたか」といった担当者の対応をしっかり比較できます。
「めんどくさいから1社で決めちゃおう」と焦らずに、いくつかの外壁塗装業者をしっかり見比べて、心から信頼できる職人を選びましょう!
▼見積書比較ついてはこちらの記事でも詳しく説明しています!
外壁塗装の相見積もり比較術【値引き交渉&断り方の例文つき】
まとめ|外壁の剥がれは早めの点検と適切な対処
外壁の剥がれは、単なる「見た目の問題」ではなく、お家を雨や紫外線から守る大切な機能が低下しているという劣化サインです。
「もう少し様子を見よう」とそのまま放置してしまうと、雨漏りや下地の腐食など取り返しのつかないダメージへと繋がり、結果的に修理費用が何倍にも跳ね上がってしまうおそれがあります。
もし自宅の外壁に剥がれを見つけたら、焦らずに落ちついて以下の2点を思い出してください。
・無理にDIYで直そうとしない
・専門業者にしっかり点検してもらう
「この剥がれってどれくらいヤバイの?」「修理が必要なのか分からない……」と不安なときは、一人で判断せずにプロに頼るのが一番の近道です。
さくら外壁塗装店では、お住まいの状態を隅々まで丁寧に調査し、本当に必要な補修プランをご提案しています。
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