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アクリル塗料の特徴とは?ほかの塗料との違いやメリット・デメリットを解説
2024年9月27日更新 2024年9月27日公開
お住いの住宅やお手持ちの住宅の外壁塗装を検討するとき、知っておきたいことのひとつに塗料の種類や耐用年数あります。
外壁塗装に使われる塗料のひとつに「アクリル塗料」という種類がありますが、ご存知でしょうか。
少し詳しい方なら、DIYやプラモデルなどに使うイメージを持たれているかもしれません。
そのアクリル塗料という塗料の名前はよく聞くかもしれませんが、一般住宅の外壁や屋根の塗装にも使えるのでしょうか。
また、価格や耐久年数はどのくらいなのでしょうか。
アクリル塗料をはじめとする外壁塗装用の塗料の基礎知識と、それぞれの耐用年数・おおよその費用、メリット・デメリットをご紹介します。
アクリル塗料とは?
アクリル塗料とは、アクリル系の合成樹脂が主成分の塗料のことを言います。
アクリル塗料は30年位前までは外壁塗装の主流でした。
今も使われてはいますが、塗料の中ではリーズナブルな価格であるため耐久性は低いと言われています。
ただ、住環境や今後の住宅の使用年数、外壁塗装工事のサイクル(塗装工事をし直す期間)によっては、コストパフォーマンスが高いアクリル塗料が最適でしょう。
ところで、アクリル塗料の耐久性はどの程度なのでしょうか。
また、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
詳しく解説しましょう。
アクリル塗料とほかの塗料の違い
住宅の外壁塗装に使われる塗料は、完成イメージや住環境、もともと塗られていた塗料、今後の塗装工事サイクルやその住宅を使用する期間によって変わります。
専門家に住環境や希望について相談することで、どのような塗料がその住宅にとって最適かを詳しく説明してもらえるでしょう。
耐用年数や予算を中心に、大まかな塗料の種類をご紹介しましょう。
塗料の種類 | 平均的な費用 | 平均的な耐用年数 | |
リーズナブル | アクリル塗料 | 1,500円/㎡ | 5~7年 |
ウレタン塗料 | 1,950円/㎡ | 7~10年 | |
コスパ良好 | シリコン塗料 | 2,300円/㎡ | 10~15年 |
ラジカル塗料 | 2,400円/㎡ | 12年~16年 | |
高級塗料 | フッ素塗料 | 4,300円/㎡ | 15年~20年 |
無機塗料 | 5,300円/㎡ | 25年~30年 |
平均的なデータですが、おおよそこのような価格と耐用年数と言われています。
アクリル塗料のメリット・デメリット
どのような塗料であっても特徴やメリット・デメリットはあるものです。
今回はアクリル塗料に的を絞り、外壁塗装にとってどのようなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。
塗料の種類と耐久年数
外壁塗装の塗料は油性と水性があり、住宅の多くには水性塗料を使うことがほとんどです。
塗料は固形のものを水やシンナーなどの溶剤で溶かし、混ぜ合わせてできたもの。
そのとき水が使われる塗料が「水性塗料」、シンナーを使われるのが「油性塗料」と呼ばれています。
油性塗料の場合、塗料を溶かして混ぜ合わせる際のシンナーは、イメージの通り匂いが強く体に有害と言われていますが、外壁塗装に使うシンナー溶剤は、なるべく刺激が抑えられた人体や周辺環境にやさしものとなっています。
耐用年数が長く、外気温が低くても乾燥が早いのが特徴です。
水性塗料は、水を溶剤としているため匂いや有害物質が全くないかというと、そうではありません。
きちんと換気をし、周囲に配慮しながら使用しています。
油性塗料よりは匂いが少なく、価格がリーズナブルですが、耐用年数は短めであり、低温の際は塗装に向いていないという特徴があります。
外壁塗装に使われる水性塗料の種類
外壁塗装に使われる代表的な水性塗料は、主に5種類から6種類あります。
・アクリル塗料
・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・フッ素塗料
・無機塗料
それぞれの塗料にも種類やランクがあるので、一概には言えませんが、アクリル塗料やウレタン塗料は比較的リーズナブルであり、その分耐久年数は5年前後と短めです。
ただし、塗装できる素材は木材や金属など様々な素材に対応しており、塗装工事のサイクルやデザイン・色の変更を早めにしたい場合は有効です。
それに対してシリコン、フッ素・無機塗料などについては価格が高めですが、耐久年数が15年前後と長く持続します。
しかし高級な塗料の中にも塗料の素材が固いため、元々の外壁の素材に対して相性が良くなくひび割れや剥がれを起こす塗料もあります。
それでは、アクリル塗料にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
アクリル塗料のメリット
アクリル塗料の一番のメリットとは、低価格で施工できる点でしょう。
発色が良くツヤが出るため見た目も美しい施工になります。
カラーバリエーションが豊富なので、色にこだわりのある方に魅力ある塗料でしょう。
また、透湿性が高く湿気がこもりにくい特性があり扱いやすい素材のため、施工の失敗が少ないことも利点です。
アクリル塗料のデメリット
アクリル塗料は外壁塗装に使われる他の塗料に比べると、耐久性が低く、速いサイクルでの塗り替えが必要になります。
平均的な耐久年数は早ければ3年、長くても8年程度と言われています。
また、アクリル塗料の種類によってはひび割れが起きやすい・紫外線に弱い・はがれやすいというデメリットもあります。
アクリル塗料のおすすめの使い方
アクリル塗料のメリット・デメリットを考えたとき、外壁の塗装の際にはどのように使用するのがベストなのでしょうか。
使用例をご紹介します。
外壁塗装を何度も塗り替えたいとき
アクリル塗料はほかの外壁塗料に比べて耐久年数は短めですが、デザインやカラーを頻繁に変えたい、何度も塗り替えをしたいという方にぴったりかもしれません。
また、色の種類が豊富できれいな発色をする塗料なので、色選びにこだわりのある方にも良いでしょう。
数年で取り壊す予定の建物・住宅
今後引っ越す予定の住宅や、取り壊しを予定している住宅など、あまり予算をかけないで外壁塗装工事をしたい人には、低価格のアクリル塗装工事が良いかもしれません。
また、店舗などの建物の頻繁なリフレッシュにもおすすめです。
さらに、外壁塗装の中でもあまり耐久性を必要としない場所や、湿気の気になる室内・軒天井などにも有効でしょう。
DIYやプラモデルなど
アクリル塗料やスプレータイプのアクリル塗料は、扱いやすく失敗が少ないので、家具や小物の色を塗るなどのDIYやプラモデル作成など、趣味の塗料としてもよく使用されています。
ホームセンターや100円ショップなどで、手軽に購入できるでしょう。
まとめ
アクリル塗料は外壁塗装工事に使えるのか、特徴やメリット・デメリットをご紹介しました。
アクリル塗料は耐久性が低いものの、考え方や使い方、使用する建物によってはおすすめです。
短期間で色を塗り替えたい、価格を抑えた工事を希望する人に向いている塗料と言えるでしょう。
現在の住宅の外壁の状況によってアクリル塗料での塗装ができない場合もあるので、専門業者によく相談の上、検討してみてはいかがでしょうか。
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