外壁をガルバリウム鋼板にしたら後悔する？ガルバリウム外壁の20年後とは？

外壁塗装で失敗しないコツ

今回は、「ガルバリウム鋼板」という外壁材についてご紹介します！

ガルバリウム鋼板は別名「アルミ亜鉛合金めっき鋼板」という外壁材の一種です。金属製でありながら、①錆びにくい　②耐用年数が長い　③耐震性が高い　というようにメリットがたくさんある外壁材です。
一方で、どんな外壁材にもいえることですが、デメリットもあります。

この記事では、ガルバリウム鋼板を選んで後悔するポイント、そして、後悔しないためのポイントを徹底解説しますので、是非参考にしてみてください！！

外壁をガルバリウム鋼板にして後悔するポイント

●外壁に傷が付きやすい

ガルバリウム鋼板は、軽くて薄いことがメリットの一つですが、その薄さゆえに、傷つきやすいというデメリットもあります。ガルバリウム鋼板は錆びにくくできていますが、傷がついた際にメッキが剥がれてしまうとサビにつながる場合があります。

●断熱性が低い

ガルバリウムのみでは断熱性が期待できない素材なので、室内の温度を上昇させてしまいます。
このデメリットを解決するために、断熱材と一体型になっているガルバリウム鋼板が販売されています。詳しくは後半の「後悔しないためのポイント」で解説しますね！

●夏場の壁面が高温になる

ガルバリウム鋼板は金属製で、熱伝導率も高いため、日光によく当たる夏場は、外壁面が高温になってしまいます。断熱性の低さ同様、室内の温度上昇に影響してしまいます。

●外の音が聞こえやすい

先にも書いたように、ガルバリウム鋼板は軽くて薄いことが特徴なため、遮音性には欠けるデメリットがあります。
ですが、この点についても、断熱性同様「断熱材一体型ガルバリウム鋼板」を使用することで、改善が期待できます！

●窯業系サイディングと比較すると初期費用が高い

窯業系サイディングも、ガルバリウム鋼板も様々な商品が販売されているため、一概には言えませんが、一般的には初期費用で比較すると、ガルバリウム鋼板の方が、コストがかかることが多いです。
しかし、窯業系サイディングは10～15年に一度メンテナンスが必要である一方、ガルバリウム鋼板はサビ等で穴が開かない限り、大きなメンテナンスをする必要はありません。よって、長期的に見ると、ガルバリウム鋼板の方が、コストが安く済むケースもあります。

外壁をガルバリウム鋼板にして後悔しないためのポイント

では、ここまで見てきた後悔するポイントをふまえて、ガルバリウム鋼板を検討する際のポイントをご紹介します。

●他の外壁材も合わせて検討する

今回の記事ではガルバリウム鋼板、窯業系サイディングしか出てきていませんが、他にも、木質系サイディング・樹脂系サイディング・モルタル・タイル・ALC（コンクリートパネル）…と様々な外壁材があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。

先に説明したように、ガルバリウム鋼板は傷がつきやすいため、外壁全体をガルバリウム鋼板にすると、大雨や強風で傷やへこみがついた際に目立ってしまいます。ですので、ガルバリウム鋼板を使いながら、窯業系サイディングなど他の外壁材と組み合わせるとよいかもしれません。

お住まいの立地環境や、建物の構造などによっても最適な外壁材は変わってきます。外壁専門業者に相談し、後悔のない外壁材選びをしてくださいね。

●断熱材一体型のガルバリウム鋼板を使う

他の外壁材とも検討したうえで、ガルバリウム鋼板を使用したいとなった場合おすすめなのが、断熱材一体型のガルバリウム鋼板です。写真のように、薄いガルバリウム鋼板の間に、断熱材が入った外壁材のことを言います。
屋根に断熱材が入ることで、夏は外の暑さから守られ、冬は室内の温かさを逃がさない効果がありますので、光熱費の節約にもつながります！
また、ガルバリウム鋼板の弱点である遮音性についても、断熱材が間に入ることで、改善されます。